「2020ニッポンハムグループ展示会」に新商品126品、“食とスポーツによる健康”提案

特設ブースで代替肉製品などの展示も
〈2025年を見据えた5つの食テーマ提案も〉
日本ハムは1月16日、千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示場で「2020ニッポンハムグループ展示会」を開いた。東京会場は1月18日まで(最終日は特別来場日)、大阪会場は1月23~25日(同)に京セラドーム大阪で開かれる。今回はコンシューマ新商品70品、業務用新商品56品の合計126品が出展され、両会場で合計1万4,500人の来場を見込んでいる(前年実績1万4,407人)。

会場は多様なライフスタイルに合わせた各種提案が行われており、企業メッセージゾーンでは、社会的課題となっている高齢者の健康社会の実現に向けて、食とスポーツを通じたニッポンハムグループの各種取組みを紹介している。とくに、流通事業者との協業展開として、精肉商品のパッケージに1日に必要なたんぱく質量や栄養成分を表示するほか、啓発パネルを設置するなど、“元気で長生きのための食事を選びやすい売り場づくり”を提案した。

“元気で長生きのための食事を選びやすい売り場づくり”を提案

“元気で長生きのための食事を選びやすい売り場づくり”を提案

未来志向の食の変化を分析する「フードスタイルラボ」では、2025年に向けて市場が伸びると見込まれる5つの食卓テーマを掲げ、それに合わせた商品を提案している。このうち、「運動した日のたんぱく質を多めにとることを意識した夕食」では、「麦小町」「桜姫」といったブランドミートや糖質ゼロシリーズ、「蒲焼鶏」などを使ったメニューを紹介した。「買い物に行けない日のストック食材でまかなう夕食」では、昨年発売した「ストックポーク」や「中華名菜シリーズ」、新商品の「袋のままできるオムライス」などを紹介した。さらに、スマホなど「ながら食べし易いもので済ませる昼食」として、新商品「Healthy Kichen ZERO 糖質0 チキンスティック」や「ワンレンシリーズ」などワンハンド商品を展示した。
 
特設ブースでは、「食の未来ゾーン」として、大豆たんぱくやこんにゃくなどを使用した代替肉の「ナチュミート」と、インバウンドや海外でのグルテンフリーの需要に対応した米粉パンシリーズを展示、今後の海外への輸出も視野にGFCOグルテンフリー認証取得を申請しているという。

「シャウエッセン」はブランドエクステンションを継続、「シャウエッセンメガロング」「シャウBACON」など紹介

「シャウエッセン」はブランドエクステンションを継続、「シャウエッセンメガロング」「シャウBACON」など紹介

各商品ゾーンのうち、「シャウエッセン」は昨年に引続きブランドエクステンションを継続し、約25cmのシリーズ史上最長となる「シャウエッセンメガロング」やシャウエッセンの肉で作ったベーコン風のポークスライス「シャウBACORON」、そのままレンジで温め可能なトレーパックタイプなどを新たに投入。昨年発売したチェダー&カマンベールは発売期間を延長、ホットチリはリニューアルして3月20日から春夏限定で発売する。さらに、2フレーバーともに平袋タイプは通年で発売する予定で、年間通して3つの味を楽しむことが可能となる。販促提案では、SNSなどによる年間通してのシャウエッセンの話題発信で顧客を店頭・売り場に誘引する「52シャウ(週)企画」を提案した。
 
このほか加工品では、レンジ調理で簡単にニューヨークスタイルの朝食を楽しむことができる「ポークスティックリンクス」や、あらびき肉を厚いバラ肉で巻いた「あらびきグルメイドステーキクラシック」など新商品、リニューアル品を紹介。「ストックポーク」は、防災関連商品とのクロス展開を含めた売場の展開事例を紹介していた。
 
〈畜産日報 2020年1月17日付〉