農水省動物検疫所は24日、東京都大田区の羽田空港国際線ターミナルで、日本養豚協会(JPPA)と連携し「2020年 動物検疫所キャンペーン」を実施した。中国やアジア各国でASF(アフリカ豚コレラ)が拡大し、海外からの家畜伝染性疾病の侵入リスクが高まる中、中国では大型連休となる春節期間を迎えている。旅行客の増加に伴い、動検では水際での侵入防止を徹底すべく、JPPAと連携し空港の旅行客らに肉製品の持込み禁止などを呼びかけた。

当日は、ポスターや持込み禁止肉製品を設置するとともに、動検職員や法被を着用したJPPA会員らによる声掛け、資料の配布を行った。昨年に続き2回目の実施となるが、昨年配布したリーフレット入りポケットティッシュに加え、▽肉製品の持込み禁止、罰則などが書かれた春節用パンフレット(中国語)▽植物検疫・動物検疫のルールを説明した漫画冊子▽日本へ入国する際の質問票――も併せて配布し、さらなる周知徹底を図った。また、検疫探知犬として活躍するビーグル犬の「ニール」、動検のマスコットキャラクター「クンくん」も登場し、旅行客への広報活動が行われた。

キャンペーン実施にあたり、動物検疫所羽田空港支所の大塚誠也支所長は「動検ではASFの拡大に伴い、検疫探知犬、職員による口頭での質問など防疫体制を強化している。これまで羽田空港では肉製品持込みによる逮捕者が2件出ている。キャンペーンを通じ、国民や旅行客らに肉製品の持込み禁止、罰則などについて広く知っていただきたい。引き続き、水際での侵入防止に努めていく」と防疫への強い意志を訴えた。JPPAの松村昌雄会長代行は「何よりもASFウイルスの侵入を危ぐしており、全国の養豚家たちは身を粉にする思いで防疫管理を行っている。動検の皆様には、全国の空港で何とか食い止めていただきたい。このキャンペーンをイベントにするのではなく、きちんと機能するよう、“日本の養豚を守る”という思いで協力していきたい」と述べた。

〈畜産日報 2020年1月28日付〉