〇・・・主食用米の需要量は、「毎年8万tのペースで減少し続けている」。ここ数年、農林水産省の説明は決まってこうだった。本当だろうか。

〇・・・基本指針のために、というか、今はなき生産数量目標を算出するために、農水省は毎年、需要量実績をトレンド(回帰式)で繋ぎ、ラインを延ばすことで、翌年以降の需要量見込みを弾き出してきた。これにならって、見込みではなく需要量「実績」を縦に並べたのが右表。年ごとの減少幅を附し、さらにその減少幅の平均をとってみた。トレンドと同じ手法だ。

〇・・・すると……平均なんてアテにならないもので、最新2か年は10万t台の減少が連続しているのが分かる。加えて基本指針に採用されている需要量実績の最初(平成8/9年)からの平均減少幅は、ここ4年ほどは9万t台で、8万t台だったのは数えるほどしかない。

〇・・・ちなみに平成29/30年(今年7月~来年6月)の需要量見込みは「744万t」。前年の需要実績を「10万t」下回る。あれれ??? もちろん「あくまでトレンドで弾き出した結果」なのだろうが……。

〇・・・主食用米の需要量は「毎年“9万t”のペースで減少し続けている」と、説明を改めては如何?

〈米麦日報2017年12月20日付より〉