東日本エリアの大豆新品種導入状況を報告、里のほほえみなど評価-農水省

農水省は14日、東日本エリア(東北・関東・北陸ブロック)を対象にした「国産大豆の新品種の開発・活用に関する連携研究会」を関東農政局内で開いた。JA全農のほか、東北・関東・北陸の各県担当者、大豆加工メーカー、大豆流通関係者などが出席した。

はじめに、農水省が東北・関東・北陸ブロックにおける新品種の導入状況を説明した。現在はユキホマレ、フクユタカ、エンレイ、リュウホウ、タチナガハの上位5品種で流通する大豆の約6割を占めており、育成年の古い品種では、生産性や品質の不安定さ、生産効率などの課題があるとした。

新品種開発は進められているが、産地の課題解決と実需者ニーズに適合した品種開発をより一層加速化する必要があるとした。同ブロックではエンレイやタチナガハから、里のほほえみ、シュウレイ、シュウリュウへの転換が進んでおり、特に里のほほえみが急激に面積を増やしているとした。里のほほえみについては、23年産では全国で作付面積が211ha程だったが、27年産では6,635haまで急拡大している。

また、農水省がこのほどまとめた、里のほほえみの評価アンケートによれば、加工メーカーからは他品種と比較して大きく優れてはいないが、エンレイなど既存品種との置き換えは十分に評価できるとした。加工適性は豆腐製造では高い評価を受けたが、納豆では粒径が大きいとした。価格については、大きな不満は無かったとした。(詳細は本紙にて)