東京油問屋市場は25日、第119回起業祭を東京・日本橋のロイヤルパークホテルで開いた。式典では、館野洋一郎理事長(タテノコーポレーション社長)が式辞を朗読し、結びには「第119回起業祭式典を挙行できることは誠に喜びにたえない。変転極まりない経済界の荒波を乗り切るには、伝統と新しい時代の流れに順応し、製販懇親融和の実をあげつつ、油脂業界の振興・発展に寄与していきたい」と述べた。

館野理事長は式辞朗読で、冒頭には1660年(万治3年)、4代将軍・徳川家綱の頃に江戸油仲間寄合所を設け、江戸十組問屋のうち河岸組として、江戸商業史にその名を連ねるなど、今日の組合組織の先人的役割を果たしたことを回顧した上で、1886年(明治19年)に東京府令に基づき油商組合を設立、のち商品取引所の設立に参加したが、規格の伴わないものがあり、1901年(明治34年)に分離して、別に東京油問屋市場を組織し、現在に至っていると述べた。2000年(平成12年)には100周年記念事業を行い、既に第2世紀に入っていることや、常に油脂販売業界の振興と発展、さらには油脂流通の円滑化と消費拡大に努力し、国民の食生活向上に大きく貢献してきたことなどを述べた。

〈伝統を守りながら油脂販売業界の新しい姿を模索していく/館野理事長〉
式典後の懇親会では、館野理事長が改めてあいさつし、「油問屋市場は今後も、伝統をきちんと受け継ぎながら、新しい時代の変化に対応していく事は変わらないだろう。また、ユーザーからの油問屋市場に対する要望に対応し続けられる業界であると共に、油脂の価値を正しく理解し、それを伝える力と共に、新しい油脂の価値を創造していくことは困難かも知れないが、来年は120回目の起業祭を迎える節目の年であり、伝統を守りながら油脂販売業界の新しい姿を模索していきたい」と述べた。

続いて、八馬史尚・日本植物油協会会長(J-オイルミルズ社長)が来ひんあいさつを行い、「いよいよ平成は来月で最後となり、来週には新元号が発表される。しかし足元を見ると、将来不安から消費はなかなか上向かず、また、物流費の高騰、人件費の上昇、人手不足といった問題が顕在化している。新元号の時代には、こうした問題が全国に広がっていくと感じている。そうした中で、産業として安定した成長を実現していく上でも、製配販の枠組みを超えて、皆様と一体となって発展に向けて取り組んでいきたい」と述べた。

乾杯のあいさつに際して、宇田川公喜・全油販連(全国油脂販売業者連合会)会長(宇田川商店社長)があいさつし、「油問屋市場が持続可能なサステイナブルな業界にするためには、適正油価で販売し、適正利潤を上げていくことが必要だ。製販一体となって頑張っていきたい」と述べ、杯を挙げた。

〈大豆油糧日報 2019年3月27日付〉