赤穂化成の子会社で、食用塩やにがりを販売する天塩(東京新宿区)は9月10日、「苦汁(にがり)の日」記念イベントを、都内の「天塩スタジオ」で開催した。舐めると苦いにがりは、漢字で「苦汁(くじゅう)」と書くことから、9月10日を「苦汁の日」として、日本記念日協会に認定されている。

イベント当日は、にがりが料理に適していて、健康・美容にも良いことを参加者に伝えたほか、ペットボトルを使った豆腐作りを行った。

冒頭、赤穂化成の池上幸志専務が、本社(兵庫県赤穂市)からの中継により、にがりと料理の相性について、「にがりを入れてご飯を炊くとふっくらつやつやに仕上がり、肉に漬ければ、柔らかくジューシーになる」と紹介した。加えて、健康にも良いとし、「血圧の低下、便通改善、こむらがえりの防止が期待できるため、私たちは『健康調味料』と呼んでいる。家庭でも使ってもらえるとうれしい」とアピールした。

続いて、天塩の鈴木恵社長は、「最近では、にがりの成分であるマグネシウムの効果を謳ったテレビ放映もあり、注目が高まっている。マグネシウムは目立たない成分だが、生きていく上で欠かせないミネラル」とし、マグネシウム摂取の重要性を伝えた。

ママkidsネットワークの金澤亜希子氏は、手作り豆腐用「天塩にがり」を使った、豆腐作りをレクチャーした。金澤氏は、家庭で豆腐を作る際のポイントとして、△豆乳の選び方、△豆乳を温める時の温度――などをあげた。「豆腐は、大豆のたん白質とマグネシウムの化学反応により固まる。たん白量が少ないと固まらないため、大豆固形分10%以上の豆乳を使ってほしい。また、豆乳を温める温度が、凝固の速度に影響する。鍋からゆげがでるくらいの75度が適している」と述べた。

その後、にがりが美容に良いことを紹介。にがりの成分・マグネシウムの日本人平均摂取量は1日240gと不足している状況だとした上で、マグネシウムは、腸の中で水分をつなぐ役割を担っており、マグネシウムと水分をしっかり摂ることが、便秘解消につながるとした。また、マグネシウムは代謝アップも期待できると紹介。代謝酵素の働きをサポートし、食べたもののエネルギーの変換に寄与するとした。

〈大豆油糧日報 2019年9月12日付〉