ヤマク食品(徳島県板野郡)が開発したザクザク食感のみそ「809MISO」シリーズが好調で、一時は完売状況となった。

フリーズドライ製法でザクザク食感にした赤みそと花椒のごま油を組み合わせたタイプと、同じくザクザクにした白みそとナッツ&クルトンを合わせた商品を発売した。料理にかけるだけ・和えるだけで、ちょっとしたカフェ気分を自宅で味わえるようなメニューを提案している。シリーズ第2弾も発売中だ。

明治27年の創業以来みそ造りを営んできたヤマク食品は、みその需要を喚起するため、現在のライフスタイルに合わせたみその新しい形態を提案している。それが「809MISO」シリーズで、簡単調理でおしゃれなカフェご飯が楽しめるメニューを訴求している。

ヤマク食品の川原大季氏によれば、開発のきっかけは、「近年、食の多様化、ライフスタイルの変化で、みその消費が減ってきた。みそは日本の伝統発酵食品、日本人にとって欠かせない食という思いがあるので、なんとかして良さを伝えられないかと考えた」という。
ヤマク食品 川原氏

ヤマク食品 川原氏

そこで、第1弾はフリーズドライにしたみそを荒く砕いて、食感をプラスした。「これまでのみそは、ペースト状か粉末しかなかったが、そこに新しいみその形を提案し、若い人にも買ってもらいたい。手に取る機会を増やしたい思いもあり、パッケージングにもこだわった」とする。 価格は税別730円。
 
ターゲットは都心部に住む20代~30代の女性だ。もともと、「砕き味噌」という商品があり、5年ほど前に開発して商品化もしていた。展示会などでは、「使い方がよくわからない」という声が多かったことから、「砕き味噌」をベースに今回の商品を開発したという。アパレルやライフスタイルショップからの反応は良く、こだわりのセレクトショップなどにも受けが良かったとする。
 
〈登山雑誌「ピークス」で紹介予定、登山やキャンプなどに使う調味料として訴求〉
販促では、「インスタグラムでメニュー提案を展開している。インスタグラマーと連携して、レシピ投稿をしてもらうなどして認知度の向上を図っている。消費者からの反応は比較的好評で、メニューの組み合わせで楽しんでいる消費者が多い。和洋中のメニューに使えるので使い勝手もいい。第2弾のシーズニングタイプは、登山雑誌『ピークス』で紹介してもらえる予定だ。登山やキャンプなどに使う調味料として、シーズニングタイプは面白い。オンラインショップと大阪、名古屋、東京にある徳島県のアンテナショップでの販売も実施している」とする。
 
2022年2月にはスーパーマーケットトレードショー、3月にはフーデックスにも出展する予定だ。「高級スーパーなどで取り扱っていただけると大変ありがたい。富裕層を狙っているので、商品価格は少し高めになってしまう。百貨店、セレクトショップのようなところで販売してもらえればと考えている」としている。
 
日本野菜ソムリエ協会からは、「調味料選手権」で表彰もされている。インスタグラムを使った販促を継続しながら、アマゾンでの販売も開始した。「2022年3月に第3弾を予定している。新規に設計した製造機も導入した。手作業が多く、手間のかかる商品だが 、量を売るというよりは質を売る商品なので、これからも丁寧に造り、みその需要喚起に貢献していきたい」とした。
 
〈大豆油糧日報2022年2月4日付〉