「日本雑穀アワード」、神戸屋の「円熟 五穀」などが金賞を受賞

(一社)日本雑穀協会(倉内伸幸会長)は9月30日、「日本雑穀アワード」第4回デイリー食品部門の授賞式を開催した。同アワードは“雑穀の特徴を生かしておいしいさを伝える極めて優れた食品”の表彰を通じて、健全な雑穀の市場形成に繋げることを目的に開催。「味覚の評価」「雑穀の活かし方」「商品としての価値」「雑穀普及への貢献」の観点から審査を行い、授賞商品を決定する。今回は、㈱神戸屋(桐山健一社長)の「円熟 五穀」「同 全粒粉」など3社・計4商品が金賞を獲得した。

冒頭、倉内伸幸会長が挨拶。「今回で4回目を迎えるデイリー食品部門は、毎回多数の新しい商品にエントリーして頂いている。今回も、新しい商品が金賞を授賞しており、とても嬉しく思う。メーカーの方々には、雑穀をより食べやすいかたちに商品化して頂き、ありがたく思っている」と述べた。

㈱神戸屋の企画開発部の中村宗敬課長は「雑穀の市場は伸びていると感じる。サラダやおすし、グラノーラなどでは、雑穀を使用した商品が多数発売されているが、これまでパンカテゴリーではなかなか見られなかった。ホワイトブレッドと比べると、雑穀を使用したパンの市場は小さいが、可能性があると感じている。金賞を頂いた『円熟 五穀』『同 全粒粉』は、健康に関心をもつ人や、子供を持つお母さん、高齢者などをターゲットにしている」とコメントし、受賞の喜びを述べた。「円熟 五穀」「同 全粒粉」は、「コンセプトがしっかりしていること」「全粒粉のにおいを消すなど、様々な工夫が施されていること」(雑穀クリエイターの持田怜美さん)などの評価を得て、表彰の運びとなった。

このほか、ケンコーマヨネーズ㈱の「3色キヌアとほうれん草のバランスサラダ」、㈱古市庵の「彩りサラダの五穀ちらし」が金賞を授賞した。写真は授賞式の様子、左から㈱神戸屋の中村さん、ケンコーマヨネーズ㈱の栗原さん、㈱古市庵の土居さん、倉内会長。