植物性素材100%のホイップ「ボタニカルクリーム」発売、フルーツと好相性/まめプラス

「ボタニカルクリーム」を使用したメニュー例
〈すっきりみずみずしい味わい、USS・低脂肪豆乳がおいしさ引き立てる〉
不二製油グループ本社が代表を務める、まめプラス推進委員会は19日、東京・新宿高野本店で、不二製油が4月1日から新発売する業務用「ボタニカルクリーム」(1kg×12本・10kg)の記者発表会を開催した。

「ボタニカルクリーム」はナッツやフルーツ、野菜などの植物性素材100%で作ったホイップクリームで、みずみずしくすっきりとした口溶けが特長。ベースに使用した、USS製法による低脂肪豆乳がおいしさを引き立てる。

植物性素材100%のホイップ「ボタニカルクリーム」

植物性素材100%のホイップ「ボタニカルクリーム」

開催に先立ちあいさつした、不二製油営業部門営業戦略室の廣瀬康室長は、「不二製油グループの存在意義は、PBF(Plant BasedFood、植物性由来食品)で、世界の課題、国際目標の『SDGs』に対して社会貢献を果たすことだ。大豆・油脂事業を中核とし、おいしさと健康で社会貢献する『食の未来カンパニー』を今後も目指していく」と述べた。
 
その上で、「ボタニカルクリームは、まさにこれらの考えから生まれた、全く新しい植物性クリーム。グループのフジサニーフーズの企画部門から発案したもので、2年前から企画を進め、今日の上市に至った」と紹介した。
 
〈大豆・アーモンド・エンドウなどで植物由来の味伝える、フルーツとの相性良い〉

続いて、フジサニーフーズ広域企画販売部企画推進課の奥田愛未氏が、ボタニカルの市場動向について、「ボタニカルとは、花や草木をイメージさせるもの。大手化粧品メーカーからボタニカル商品が発売され、肌に優しい、癒しのイメージで評価されている。オーガニック市場も、植物由来による安心感だけではなく、若者にもエコなど環境に配慮した商品を使うことへの関心が高まっているのではないか」とした。
 
商品の企画意図について、同課の荒牧英明課長が紹介し、「ストレスフルな社会の中で、ボタニカルは癒しであることに着目した。ボタニカルクリームを起点に、ボタニカルの食の世界を広げたい」とした。
 
商品特長については、同課の松井理恵氏が説明した。それによれば、ベースにはうま味・コクを与え、合わせる素材の味を引き立てるため、USS製法による低脂肪豆乳を使い、植物由来の味を伝えるために、大豆やアーモンドペースト、エンドウ、植物油、爽やかさのアクセントとして、レモン、グレープフルーツ果汁、カモミール、レモンバームを使用した。油分は38%と低く、すっきりと食べられ、ホイップ性・保形性も良好だとする。開発における苦労について、「当初はなかなか物性が安定しなかったが、主に大豆とアーモンドで乳化させる新しいチャレンジだった」と話した。
 
また、タカノフルーツパーラー・チーフフルーツクチュリエの森山登美男氏による、「ボタニカルクリーム」を使用したパフェのデモンストレーションも行われた。森山氏は、「通常、生クリームにフルーツを入れると分離してしまうが、ボタニカルクリームはしっかり固まる」と、フルーツとの相性の良さを語った。
 
〈大豆油糧日報 2019年3月25日付〉