ヤマサン食品工業 栄養機能食品「お豆のめぐみ ゆで大豆」発売、素材由来の栄養成分で鉄分補給

ヤマサン食品工業「お豆のめぐみ ゆで大豆」

ヤマサン食品工業はこのほど、従来の大豆水煮の製法技術を応用した同社初となる栄養機能食品 「お豆のめぐみ ゆで大豆」(希望小売価格160円税込)を、全国のスーパーやドラッグストアで新発売した。

【関連記事】“おいしく宅飲み時間を過ごせる”「素材を楽しむおつまみ」枝豆・落花生発売/ヤマサン食品工業

素材由来の栄養成分で、不足しがちな鉄分を手軽に補給できるのが最大の特徴だ。年間10万パックの販売を目指すとしている。 

原料の大豆は地元の富山県産にこだわり、その中でもたん白質が多いエンレイ種を選定した。同品1袋(120g)からは、3mgの鉄分に加えて、たん白質20.6g、食物繊維10.4gを摂取することができる。包装の印刷にはバイオマスインキを採用している。 

商品コンセプトは、「いつもの食事に『プラス豆』で手軽に栄養補給」で、20~30代の栄養バランスを気にする女性をターゲットにしている。使用シーンとしては、鉄分が不足していると感じた時や、共働き家族の食卓のほか、常備食や防災食、登山やキャンプなどのアウトドアにも推奨している。

ヤマサン食品工業「お豆のめぐみ ゆで大豆」調理例“大豆と水菜のサラダ”

開発背景として、新型コロナの感染拡大で健康志向が上昇する近年、毎日の食事から健康をサポートする商品づくりを目指し、素材本来が持つ栄養成分に着目したという。特に摂取意向が高い鉄分が大豆に多く含まれていることを活かし、同社調べによると、量販店の農産部門(青果売場)では初だという、大豆を原料としたドライパックの栄養機能食品を開発した。 
 
同社によると、厚生労働省の調査における鉄分の摂取量平均値と、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」での推奨量を比較すると、20~49歳女性の鉄分の充足量は約60%程度だという。また、貧血は日本人女性の10人に1人が抱える疾患で、中でも鉄欠乏症貧血の割合が高いとされている。さらに、妊娠期や授乳期には、より多くの摂取が推奨されており、女性にとって必要不可欠な栄養素としている。 
 
また、富士経済の調査によると、鉄分不足を補う食品やサプリメント市場は、2013年から2020年までの間に139%伸長しており、今後も伸長が見込まれると期待する。 
 
〈大豆油糧日報2022年8月22日付〉