豆乳生まれの「ノンバターホワイト」を全国発売【伊藤忠グループ】
〈不二製油の特許技術「USS製法」で開発、植物性素材でおいしさを提供〉
製造をリボン食品、販売を伊藤忠商事が手掛ける豆乳生まれのバター「wellbeans nonbutter white」が、2月から販売エリアを全国へ拡大した。コレステロールを大幅にカット、バターと比較して飽和脂肪酸やカロリーなどが抑えられていることから、健康志向が高い人からの支持が厚い。また、香りが控えめなことから汎用性が高く、和食にも使いやすいという。伊藤忠商事に、「ノンバターホワイト」の開発経緯やこだわりなどを聞いた。
「wellbeans」ブランドを立ち上げたのは、伊藤忠商事の関連会社である不二製油が持つ技術を広めるためだ。2022年7月から始動した。植物性素材でおいしさを提供することをコンセプトに、ブランドのECサイトでテリーヌやバターサンドなどを販売する中で、それらに使用していた豆乳クリームバターに引き合いがあったことから、家庭用商品での販売を決めた。
「ノンバターホワイト」は、不二製油が持つ世界初の特許製法「U S S ( Ultra SoySeparation)製法」により豆乳を豆乳クリームと低脂肪豆乳に分離し、豆乳クリームを使用して製造した「次世代のバター」だ。この独自製法により、濃厚かつなめらかな口当たりに仕上げた。豆乳クリームの脂肪分により、コク深さも感じられる。
従来のバターやマーガリンと比べて口溶けが良いのも特徴だ。また、後味がすっきりとしているため、そのまま食べてもくどくなく、チョコレートや抹茶などの副素材の味を引き立てることができる。
原料面では動物性原料不使用、栄養面ではバターと比較してコレステロール値は97%オフ、飽和脂肪酸は35%オフ、トランス脂肪酸はバターの約半分、カロリーは約15%オフとなっている。
24年12月にテスト販売を開始し、25年に関東限定で販売、生産能力が向上したことで26年2月から全国販売を開始した。内容量200g、想定売価は税抜458円、賞味期限180日間。
〈和食にも使えることを訴求、全国のスーパーに配荷されるようになることが目標〉
パンに塗るだけでなく、お菓子作りや料理にも使え、使用用途は幅広い。香料と乳製品を使用していないことから風味が控えめで、同社では和食にも使えることを訴求している。素材の味を引き立てつつ、コクとうま味をアップできるという。「家庭では、同じ油でもオリーブ油やごま油など何種類か常備してあることが多い。『ノンバターホワイト』もバターと並んで常備されるようになってほしい」(同社)と意気込む。

開発にあたり、苦労したのはコンセプト作りだった。プラントベースフードである点を強調すると、手に取ってもらうハードルが上がってしまう懸念があったため、健康面とおいしさを訴求することに決めた。パッケージは、バター・マーガリン売り場で目立つよう、緑色を基調にした。価格についても、マーガリンと比べて割高ではあるが、バターより値ごろに設定した。
同商品はリピート率が非常に高く、手応えを得ている。全国のスーパーに配荷されるようになることを今後の目標に掲げる。ラインアップも拡充予定だ。プロモーションでは、料理家の和田明日香さんを「wellbeans」アンバサダーに迎え、同商品を活用したレシピをSNSなどで発信している。
〈大豆油糧日報2026年5月21日付〉







