【大豆加工品業界動向】豆腐業界は包材高騰の対応に迫られる

豆腐売場
豆腐売場

26年1~7月の豆腐市場は、金額ベースで前年並みを維持したが、数量ベースでは前年を割った。来店客数も微減した。6月以降、中東情勢の緊迫化により包材の安定供給が難しくなったことで各社が価格改定を実施し、単価が上昇したことが要因だ。パックやフィルム、インクなどが値上がりした。特に3個パックの帯掛け商品などは影響が大きかったもようだ。

中東情勢における各社の対応は、価格改定をはじめ、相模屋食料は重油を使用しているグループ会社で、使用量の削減を図った。

太子食品工業では油揚げ商品などを対象に、色数や印刷面積を減らしたデザインに変更した。

おとうふ工房いしかわでは、一部商品を簡易包装へリニューアルを進めている。

アサヒコでは、3拠点ある豆腐工場のうち、神奈川工場を行田工場(埼玉県行田市)へ移管し、生産効率の向上を図っている。

中東情勢に伴う大豆加工品メーカーの対応
中東情勢に伴う大豆加工品メーカーの対応

現在、包材の目詰まりは解消しつつあるが、依然として高止まりは続いている。

カテゴリー別では、小分けタイプが堅調に推移した。また、賞味期限が長いことからカット豆腐は苦戦傾向にあり、充填豆腐の方が引き合いが高い。ただ、木綿豆腐に関しては、調理用途で活用されることもあり、1丁タイプも底堅い需要があった。

油揚げ市場も豆腐市場と同様に、値上げで単価は上昇したが数量は前年から下降した。

凍豆腐市場の動きとしては、食品全般の値上げにより、安価で栄養価が高い点が注目され、テレビで紹介された。さらに、5月に開催された全国凍豆腐工業組合連合会の「抗肥満・抗脂肪肝効果」(体重増や脂肪肝を軽減する効果がみられる)の発表内容もテレビで取り上げられ、「購買促進効果が感じられる」(メーカー)と話す。

〇納豆業界は値上げされるも好調継続、資材の種類が多いため中東情勢の影響が大きく

納豆市場は、価格改定が実施された中でも、金額・数量ともに引き続き好調だ。金額ベースで前年から6~8%増で推移しているという。

好調が継続しているのは、食品全般が値上げした中で納豆に一層の値ごろ感が生まれたことや、健康的なイメージなどが要因と考えられている。

納豆は容器に加え、たれやからし、被膜など資材の種類が多く、中東情勢の影響は大きかったという。タカノフーズは一部エリアで出荷調整を行い、現在は供給を再開している。ミツカンでは一部商品を休売した。あづま食品では、包材を多めに確保することで安定供給に努めた。

商品動向では、いずれのカテゴリーも好調に推移した。

〈大豆油糧日報2026年9月10日付〉