木桶しょうゆを国内1%から2%へ、海外輸出1%へ拡大を目指す-全醤工連
「木桶仕込み醤油輸出促進コンソーシアム」は、木桶でしょうゆを仕込む複数の蔵元によって21年に設立された。比較的若い世代で構成され、木桶文化を次世代につなげたいという思いで活動している。木桶は樹齢100年の吉野杉が使われるため、現在使われている木桶は、3~4世代前に植えられたものだ。現在、木桶しょうゆの国内流通量は全体の1%だというが、これを2%へ拡大し、さらには海外輸出の1%を占めることを目指す。
コンソーシアムに加盟する足立醸造(兵庫県多可郡)の石見雅氏によると、木桶しょうゆの量産は非常に難しいという。「じっくりと人の手で仕込むため、ステンレスやプラスチックタンクと比べて、時間も労力もかかる」と説明する。また、木桶自体にもそれなりの投資が必要になるが、同社は新規の販路が決まったことを機に、木桶の新調を決断した。
海外に生産拠点を持つしょうゆメーカーもあるが、木桶の場合、気候や水質に左右されるため現実的ではないという。国内で作った醤油を運ぶことになるため、「一般化を目指すよりも、日本食が好きで木桶しょうゆに価値を感じてくれる層に届けたい」と語る。
〈本物の木桶を展示、小豆島に集まって新桶を作る「木桶職人復活プロジェクト」を紹介〉
3月に江東区の東京ビッグサイトで開催された「フーデックス ジャパン2026」会場内のにっぽん食輸出展に、「木桶仕込み醤油輸出促進コンソーシアム」が22社で共同出展した。本物の木桶を展示し、その大きさに思わず足を止める来場者の姿も見られた。
隣の展示台には、しょうゆの種類が分かりやすいよう、木桶で仕込んだ22社のしょうゆを熟成期間順に並べた。石見氏によると、熟成期間が長くて色の濃い溜しょうゆは、小麦を使わず大豆と食塩で仕込むものもあり、グルテンフリーを訴求できる。ドイツをはじめ欧州からは、有機しょうゆの反応がいいとしている。
パネルも複数用意し、来場者への説明に役立てた。例えば、「木桶職人復活プロジェクト」のパネルは、毎年1月に小豆島に集まって新しい木桶を作る取り組みの写真をまとめた。技術を共有し、木桶と木桶職人を増やすことを目的に行っている。ここで作られた新しい木桶は、各地の蔵元だけでなく、イタリアのクラフトビールブルワリーに届けられたこともある。

「醤油の分類はワインに似ています!」と提案するパネルもあった。白しょうゆは白ワイン、溜しょうゆは赤ワインに似ているとし、白から、淡口、濃口、再仕込、溜までの5種類に合うメニューをそれぞれ記載した。また、木桶文化を伝える英語表記の漫画も配布した。
〈大豆油糧日報2026年4月17日付〉







