キユーピー「大腸内視鏡専用検査食」前日の負担を減らし、検査精度を確保「大腸内視鏡専用検査食クリアスルー」
キユーピーはこのほど、9月1日「大腸がん検診の日」を前に、「大腸内視鏡専用検査食」のメディア勉強会を開いた。
大腸がんは日本人で最も罹患率の多いがんで、国立がん研究センターによると、一生のうち大腸がんになる確率は300人中25人に達する。今回の勉強会は、大腸がんの内視鏡検査のハードルを下げるため、検査食の認知拡大を目的に実施した。NTT東日本関東病院内視鏡部部長兼消化管内科部長の大圃研氏は、「まず受けてもらうこと、受けた検査を意味のあるものにすることが必要。この両方に“前日食”がかかわる」と話し、内視鏡検査の入口のハードルを下げ、検査精度を確保することに、検査食が有効であることを指摘した。
キユーピーは1972年、住友商事、武田薬品工業と3社で日本ヘルスフードを設立、ジャネフブランドを誕生させた。同ブランドから03年、検査前日でも通常の食事に近い食事をとり、検査に対するストレスを少しでも軽減したいとの思いで「大腸内視鏡専用検査食クリアスルー」を発売し、現在に至る。
◆パスタソースのレトルト技術を生かす
「クリアスルー」は、繊維質が多くない、形が大きすぎないなど検査に支障がない食材選び、食塩相当量への配慮をはじめ、高血圧や慢性腎臓病など疾患のある人でも安心して使用できる設計となっている。さらに、パスタソースなどで磨いたレトルト技術を生かした味づくりで検査食ながらおいしさを担保した。
現在のラインアップは、夕食用がビーフシチューとチキンクリームシチューの2種類で、それぞれ3食タイプ(=写真)、2食タイプがある。間食付きで、低残さ・低脂肪の「NEWサンケンクリン」シリーズ(3食、2食)も販売している。前処理の一部として検査食があれば、前日に何を食べるか迷わずに済む。通常は検査前に1.5リットル前後の下剤を飲まなくてはならないが、検査食を食べた場合、下剤の量を1.0リットルに減らすことができ、負担が軽くなるという。
「大腸がんを早期発見するために」をテーマとした講演で大圃氏は、内視鏡の映像で大腸がんが育っていく過程を紹介した。大腸がんは早期発見なら9割以上が治るとしたうえ、「大腸がんは最初は自覚症状がなく、ゆっくり進行するが、後半はどんどん大きくなる。だからこそ、定期検診が大事だ。便潜血は、見落とされる場合があるが、内視鏡検査は100%発見できる。ポリープをその場で取り、がんの“芽”を摘むことができる」と内視鏡検査の効果を強調した。








