「ブレンディ スティックブラック」5年で3倍超、市場は2倍・アイス飲用も伸長/味の素AGF
味の素AGFは、「ブレンディ スティックブラック」の販売を伸ばしている。スティックブラック市場が過去5年間で2倍以上に拡大する中、同商品は2021年比で2025年に金額規模が3倍超となり、市場を上回る伸びを示した。足元ではホットが中心となる一方、冷たい水に溶かして飲むアイスの伸びも目立つ。同社は将来的に、スティックブラックが瓶・袋タイプのインスタントコーヒーに並ぶ金額規模になる可能性があるとみている。

同社によると、スティックブラック市場は2021年の47億7300万円から、2025年には107億8300万円に拡大。2021年を100とした市場規模指数は226となった。「ブレンディ スティックブラック」は同期間に指数364まで伸長し、店舗当たりの販売個数も2025年度は2023年度比141%となった。
9月29日に開催した新TVCM発表会で、同社コンシューマービジネス部インスタントコーヒーグループの河村有里グループ長代理は、市場拡大の背景について、「準備や後片付けには手間をかけたくない」「その時々の気分やシーンに合わせて飲み方を変えたい」といったニーズの高まりを挙げた。
「ブレンディ スティックブラック」は1本で1杯分を作れるため計量が不要で、持ち運びもしやすい。お湯だけでなく冷たい水やミルクにも溶け、ホットコーヒー、アイスコーヒー、カフェオレなどで楽しめる。河村氏は、ここ数年の伸長について「取り扱い店舗が増え、生活者との接点が広がったことが大きい」とし、「ブレンディ インスタントコーヒー」で築いてきたブランド資産も引き継がれていると説明した。

飲み方ではホットが最も多いものの、「伸びているのはアイス。冷たい水にも簡単に溶けるという点が生活者に響いている」という。市場の伸びは同社の想定以上で、河村氏は「伸び率が圧倒的に大きいのがスティックブラック」と説明。「今後は個包装タイプのコーヒーの伸長が見込まれる中、スティックブラックが拡大し、瓶や袋タイプのインスタントコーヒーに並ぶ金額規模になるとみている」と話した。
ユーザーの流入元にも広がりがみられる。河村氏によると、カフェやコンビニコーヒーの利用者がマイボトルでスティックブラックを飲むケースや、瓶・袋タイプから、個包装による鮮度感や携帯性、計量不要の利便性を評価して移行する層もみられるという。
同社は今後、「ブレンディ スティックブラック」と「ブレンディ スティック」の両方を強化する。「ブレンディ スティック カフェオレ」が1本でカフェオレとして完成する商品であるのに対し、「ブレンディ スティックブラック」はブラック、アイス、カフェオレなど「一つの商品で多様な飲み方ができる」点で異なるポジションと位置付ける。

新テレビCM「この1本で、ブレないおいしさ」篇は9月29日から公式サイトなどで公開し、10月1日から全国でテレビ放映する。「マルチロール」をテーマに、仕事、家庭、プライベートなど複数の役割を行き来する生活者と商品を重ね、「この1本で、どんなときでも。ブレないおいしさ。」を訴求する。CMには榮倉奈々さんを起用。発表会では「榮倉奈々のなないろカフェ」で多彩な飲み方を紹介したほか、シソンヌのじろうさんが早着替えで仕事や育児など多様な役割を担う現代人を表現した。
榮倉さんは「マルチロールな日々では、コーヒーが切り替えのスイッチになる」と話し、「ブレンディ スティック」でほっと一息ついてほしいと呼びかけた。







