キリンビバレッジ、花王の「ヘルシア」事業譲り受け、8月から製造･販売を開始予定、キリンは「ヘルスサイエンス領域の強化」、花王は「事業ポートフォリオの強化の一環」として実施

キリンビバレッジは2月1日、花王と花王の茶カテキン飲料「ヘルシア」事業を譲り受ける事業譲渡契約を締結した。

キリンビバレッジは、2024年8月から茶カテキン飲料「ヘルシア」の製造･販売を開始する予定。譲り受けるのは、花王のヘルシアブランドの茶カテキン飲料「ヘルシア緑茶」、「ヘルシア緑茶うまみ贅沢仕立て」、「ヘルシアウォーター」、「ヘルシア my リズムスパークリング」、「ヘルシア茶カテキンの力緑茶風味30本」の5製品8品種(特定保健用食品および機能性表示食品)の事業。

キリングループは、「今回、『ヘルシア』ブランドを譲受することで、ヘルスサイエンス領域のポートフォリオ強化に向けて『免疫ケア』と並んで大きな社会課題の一つである『体脂肪･内臓脂肪』の領域へトクホの強みを活用してチャレンジし、加えて高付加価値･高価格帯へチャレンジしていきます」としている。

〈キリングループの事業譲受の背景〉

キリングループは、人々の健康に貢献していく「ヘルスサイエンス領域」の育成を進めるなか、清涼飲料事業を展開するキリンビバレッジにおいても、ヘルスサイエンスを強みとしたポートフォリオへの変革を加速している。

茶カテキン飲料「ヘルシア」は、健康茶系飲料のロングセラーブランドとして支持されており、キリンビバレッジが進める変革の加速に貢献すると考え、事業を譲り受けることを決定したとしている。

〈花王グループの事業譲渡の背景〉

花王グループは、事業ポートフォリオの強化を推進する一環として、事業の譲渡を決定したとしている。

「ヘルシア」は、2003年に茶系飲料として初めて体脂肪低減機能をうたった特定保健用食品として発売した。以降、ロングセラー商品として支持をえて、これまでに累計約31億本(花王累計出荷本数、2003年5月から2023年12月まで)を販売してきた。しかし、市場環境が急速に変化するなか、同事業は、飲料事業はもとより免疫研究のリーディング企業であるキリングループのもとで再出発することが最良と判断したという。