ファミマが「昼食事情と冷凍食品ニーズに関する実態調査」/「コスパ・味・タイパ」ニーズの商品拡充、冷食売上2ケタ増
ファミリーマートは、物価高を背景とした消費者のランチ事情や冷凍食品の利用実態について「昼食事情と冷凍食品ニーズに関する実態調査」を実施し、その結果を公表するとともに、調査で見えた「コスパ・味・タイパ」のニーズに応える冷凍食品を取り揃えた。
帝国データバンクによると、9月に値上げされる飲食料品は4,923品目にのぼり、単月として今年最多となる見込みだ。相次ぐ値上げラッシュを背景に消費者の生活防衛意識は一段と高まっており、日々の昼食選びにおいてもその影響が顕著に表れている。調査は、外食やコンビニ、スーパー等で購入した商品を昼食として週1回以上利用する500人を対象に実施した。
物価高が続く中、昼食の費用を負担に感じたことがあるかという問いに対し、全体の8割を超える人が負担を感じたことがあると回答した。また、昨今の食品や外食の値上げを受けた昼食にかける費用に関する意識変化については、56.6%が「以前よりできるだけ費用を抑えたいと思うようになった」と回答している。さらに、理想のランチ代については全体の89.8% が「 900円未満」と回答した。日常的な出費となるランチ代に対して、消費者がシビアな視点を持っていることがわかる。
昼食を選ぶ際に以前より重視するようになった点についての質問では、73.4%が「価格を抑えられること」と回答し、節約志向の強さを裏付けた。しかしその一方で、「価格を抑えながら、味や量などにも満足できること」を重視するとの回答も 68.8%に上った。現在の消費者は単なる安さだけでなく、限られた予算の中で美味しさやボリュームなどの満足感も強く求めている傾向が見えた。価格を抑えつつ質も落としたくないという、妥協のないニーズがうかがえる。
こうした声に対する新たな解決策として注目されているのが、電子レンジで温めるだけでそのまま食べられる「トレー付き冷凍食品」だ。今回の調査では、約半数がその存在を認知していた。トレー付き冷凍食品の魅力について聞いたところ、「1品だけでランチが完結する」が38.0%で最も高く、次いで「外食と比べて費用を抑えやすい」が34.4%となった。お皿を用意する手間が省ける利便性に加え、1食の単価を低く抑えられる経済性も評価されている。物価高の中、手頃な価格と手軽さ、本格的な味わいを同時に叶えるトレー付き冷凍食品が、消費者の新たな選択肢として定着しつつある。
このような消費者動向を受け、同社ではPB「ファミマル」で、冷凍食品のラインアップを拡充している。かつての冷凍食品は家庭のレンジで温めるのが主流だったが、同社は店舗の1,600W電子レンジで短時間に温め、そのまますぐに食べられる即食ニーズに対応した商品開発にも注力しており、店舗レンジ対応商品は1年間で14アイテム増の45アイテムとなった。
美味しさへのこだわりも支持を集めており、4月28日に発売した生パスタ2商品は発売後3か月連続で前年比2桁伸長を記録し、冷凍食品全体の売上も7月まで前年比110.4%と好調に推移している。さらに生活防衛策として、2027年2月まで、毎週金曜日に冷凍食品を2個購入すると50円引きになるセールも実施する。
ファミマルの冷凍食品は、500円以下のワンコインで購入できる手頃さが強みとなっている。9月29日には、「魚介と完熟トマトの旨み イカスミパスタ」を新たに加えた。イカスミソースに完熟トマトソースを合わせた本格派の商品で、価格は399円(税込430円)に設定。手頃な価格帯を維持しつつ、オフィスでのランチなど忙しい日のニーズに合わせた付加価値の高い商品提案により、さらなる需要の取り込みを図っていく構えだ。
〈冷食日報2026年10月5日付〉







