新農相に武部新氏が就任、農林副大臣や文科副大臣などを歴任 / 就任会見で米国産ばれいしょにも言及
簗和生農林水産大臣が辞任したことに伴い、15日に第76代農林水産大臣に武部新氏(自民、衆・北海道12区)が就任した。初入閣となる。
武部氏は、環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官や農林水産副大臣、文部科学副大臣などを歴任、党内では農林部会長や水産総合調査会長を歴任していた。
15日夜に省内で行われた就任会見の冒頭、武部農相は「農林水産省の最も重要な使命は、国民の皆様に食料を安定的に供給すること。一方で、農林水産業を取り巻く環境は、国際情勢の不安定化や自然災害、気候変動の影響、人口減少や高齢者の引退による農業者の急減など、大きく変化している。このような環境のなかでも、食料安全保障を強化していくため、国内外の需要拡大を進めるとともに、拡大した需要に対応できるよう、生産基盤を維持し、生産性や付加価値の向上を進めることで供給力を強化する。加えて、温暖化等の環境変化に対応できる植物工場や陸上養殖等への投資を促進する」と意欲を語った。
そのうえで、「我が国の農林水産業・食品産業は、国民に食料を安定的に供給する役割を果たしながら、地域の経済も支えている。それらが、次の世代に確実に継承され、若者が夢と希望を持って取り組めるよう、2万人の農林水産省職員とともに、現場の声に耳を傾けながら全力を尽くしていく」と決意を示した。
また、高市早苗総理大臣からの指示として、
〇食料・農業・農村基本法に基づき、食料安全保障の確保を推進するほか、完全閉鎖型植物工場や陸上養殖施設を展開する
〇資材等の価格高騰対策に取り組むとともに、農業構造転換集中対策期間に集中投資を実施する
〇2030年に5兆円の輸出目標を実現する
〇農林水産物や加工食品の輸入停止への対応に万全を期す
〇関係大臣と協力して、肥料の国産化の促進など自律性向上に取り組むこと
などの8つがあったとし、「8つの総理指示を踏まえ、全力を挙げて対応していく」と語った。
昨今、大きな議題として取り上げられている米国産一般流通用生鮮ばれいしょの輸入協議については、「私の地元は北海道であり、ばれいしょの8割を生産している地域だ。また、ばれいしょは全国で生産している大切な農作物でもある。米国産のばれいしょの輸入ついて、現場から心配・懸念の声が出ているが、しっかりと米国とリスク管理について交渉し、毅然とした対応をとっていく」と説明した。
[略歴]武部新(たけべ・あらた)1970年7月20日生まれ、56歳。北海道出身、94年3月早稲田大学法学部卒業、4月日本興業銀行入行、03年6月米国シカゴ大学公共政策大学院修士課程修了、衆議院議員武部勤秘書、衆議院議員当選(12・14・17・21・24・26年当選)、17年環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官、21年農林水産副大臣、24年文部科学副大臣などを歴任。
〈畜産日報 2026年10月19日付〉







