〈18年度、さらなる利益体質強化へ〉
カゴメの17年12月期決算は売り上げ、営業利益とも過去最高となった。寺田直行社長は「健康需要の多様化を先取りした事業活動ができたことと、その基盤となる収益構造の改革および働き方改革がさらに進んだ結果」と述べた。

18年度はスムージーやトマトジュースの拡大などさらなる利益体質の強化を図っていく。寺田直行社長らが2日、都内で会見して発表した。17年度の部門別売り上げと営業利益は表の通り。

国内飲料は「野菜生活」と「GREENS」の2つのスムージーが牽引。小腹満たしという新需要をとらえ、「野菜生活」が5倍の94億円、「GREENS」は9億円を売り上げた。また「血中コレステロールが気になる方に」を表示した機能性表示のトマトジュースは25%増を記録した。今年早々、「血圧が高めの方に」の表示も加えた。野菜生活ブランド全体では13%増、「野菜一日これ一本」は1%増。

食品もナポリタンスタジアム開催でケチャップ需要が好調、中食や通販の拡大もあって2.6%増となった。この結果、国内食品事業は売り上げ1576億円(7.3%増)、営業利益107億円(31.4%増)と好調だった。18年度も売上2%増、営業利益1%増を計画。

なお、国内農事業はベビーリーフの拡大や高付加価値トマトの普及はあったが、トマト価格の下落に足を引っ張られた。ただし、構造改革は進んでおり、ベビーリーフの新工場と合わせ、18年度は売り上げ11%増、営業黒字を計画。

18年度の重点課題については、引き続き構造改革に取り組み、18年度最終の中計の目標達成を目指す。飲料では好調なスムージーの生産能力を拡大し、売上増を図る。機能性表示食品はトマトジュースに加え、今秋にも新機軸の商品を追加する。食品では「基本のトマトソース」の拡大と、野菜だしのスープ商品、「野菜のおかず」惣菜などの新商品を計画している。農事業ではベビーリーフ菜園を2カ所新設する。また総労働時間の短縮、有給取得率向上など働き方改革も推進。中計目標の売上2150億円、営業利益130億円を達成する考え。これは発表された18年12月期業績予想と同じ。

また、2025年をターゲットにする長期ビジョンでは「トマトの会社から野菜の会社に」を掲げ「食を通じて社会に貢献する企業となる。健康寿命の延伸を目標に日本の野菜不足ゼロを達成したい。そのために昨年から野菜供給量算出システムを導入、小売業との連携を強化している」と述べた。

〈食品産業新聞 2018年2月15日付より〉

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