〈当初は“25銭”の高級品、“色つき”が主流の時代に“無色透明”を採用〉
「キリンレモン」は、1928年3月16日に発売し、今年で90周年を迎える炭酸飲料だ。誕生時のこだわりは、人工着色料不使用、人工甘味料不使用、そして無色透明のびんである。海外から特別に取り寄せた砂でびんを作るなど、色つきの飲料が主流だった当時には珍しい無色透明の液色やびんを採用したことで好評を得た。発売当時の大卒初任給は50円という時代に、ラムネが1本2銭で販売される中、「キリンレモン」は25銭で発売されており高級品だったという。

キリンビバレッジは、ロングセラーブランド「キリンレモン」(450mlPET/1.5LPET他)を4月10日からリニューアル発売する。“なつかしいのに新しい”コンセプトで、パッケージは初代キリンレモンをモチーフにデザインし、発売当時のびんの形状に近いPETボトルの採用や、キリンのシンボルである聖獣マークを冠した。中味は、国産の瀬戸内レモンピールエキスと天然水を使用している。
初代キリンレモン(左)モチーフに新パッケージ(右)をデザイン

初代キリンレモン(左)モチーフに新パッケージ(右)をデザイン

〈「キリンレモン」は"キリンの清涼飲料事業のオリジン"/堀口社長〉
同社が22日に開催した事業方針説明会で、堀口英樹社長は、「キリンレモン」について、「キリンの清涼飲料事業のオリジンと呼べる商品だ。発売当初から品質本位の精神で取り組んできた。90周年を迎え、改めて品質本位を見つめ直し、基本理念はそのままに新しい“キリンレモン”をお客様にお届けしていく」と語った。消費者テストや流通企業との商談を通じて高い評価を得ており、発売時からテレビ広告やデジタルコミュニケーション、そして店頭における活動を、年間を通じて注力する方針だ。

〈品質本位の精神、「私たちが守っていかなくては」/マーケティング部・二宮主任〉
今回のリニューアルには、過去の「キリンレモン」の開発・製造に携わっていたキリンビールのOB社員と、現在の担当者らが対話する場を設け、当時の「キリンレモン」の味覚やものづくりの精神を聞いたという。キリンビバレッジ マーケティング部の二宮倫子主任は、「発売当初から、原料や透明性にとことんこだわった誠実な商品づくりをしてきたと、OBの方々に聞きました。品質本位の精神は誕生以来変わっておらず、これからは私たちが守っていかなくてはならないと思います」と話した。

プロモーションでは、OB社員と共同開発した復刻版の「キリンレモン」と新しい「キリンレモン」の飲み比べセットが1万名に当たるキャンペーンを実施するほか、なじみのある「キリンレモンのうた」を使ったコミュニケーション活動も行う。

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