セブン&アイ・ホールディングスはこのほど、PB(プレイベートブランド)「セブンプレミアム」から発売している「魚惣菜」シリーズの17年度(18年2月期)の販売数が5000万食を超えたと発表した。

13年度比で16年度が5割増、16年度比で17年度は2割増加したという。調理が面倒、漁獲量の減少などで、日本人の魚の消費量は減少を続けているが、同社では「健康志向の高まりの中、魚を食べたいというニーズは確実に存在する」(小澤輝セブン‐イレブン・ジャパン商品本部FF・惣菜部デリカテッセンチーフマーチャンダイザー)とし、手軽に食べられ、本当においしい魚惣菜の開発を追求していくことで、魚の消費を拡大していく方針だ。

同社の魚惣菜シリーズは2010年に発売した。当時はレトルトパウチの湯せん調理だった。都内で行われたプレス向け試食会で小澤氏は、「焼き魚を煮てしまっていて、ぬるっとした嫌な食感だった」と振り返った。その後、15年から焼成後にトレー型容器に入れてガス充填して鮮度を保ち、レンジで温める商品に変え、焼き立て感の強い本来の焼き魚に改めた。

17年からは3カ所の工場からの全国チルド配送を実現した。「焼成後に冷凍していないので、より本格的な焼き魚になった」(小澤氏)という。

小澤氏によると、コンビニの競合他社は委託工場で大量に焼成して冷凍保存し、店舗では解凍して販売している場合が多く、どうしても味が落ちるという。ドラッグストアなどで販売している焼き魚はレトルトパウチの湯せん商品が大半。セブンの場合、中食の製造委託工場の94%が同社の専用工場で、作り貯めせずに365日稼働して、常に近隣の工場から作り立てのものを配送するシステムがあるので、焼き魚の全国チルド配送ができるという。

売れ筋は「さばの塩焼」(税込280円)、「ほっけの塩焼」(300円)、「天然紅鮭の塩焼」(298円)などで、常時7~8アイテムが並ぶ。焼き魚はレンジ調理なのに対し、煮魚の「さばの味噌煮」(198円)は、あえてレトルトの湯せんパック。小澤氏は「煮魚は湯せんの方がおいしい。商品ごとに最適な調理法の商品にする。豊漁の時は魚のサイズを大きくして、価格を下げるなどの対応も行っている」と話した。

〈食品産業新聞 2018年3月15日付より〉

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