“世界初”、空港に醸造所併設のワインバル 伊丹空港中央エリア改修に先立ちオープン

大阪国際空港 中央エリア2階 レストランゾーン(イメージ)
〈「関西・大阪らしさをより感じられる空港に」〉
関西エアポート(大阪府泉佐野市)はこのほど、改修中の大阪国際空港(伊丹空港)の中央エリアを、2020年の全面改修に先立ち、4月18日に先行オープンすると発表した。

先行オープンでは商業エリアを全面改修し、飲食店など商業施設30店をオープンする。北山博常務執行役員(伊丹空港本部長)は、「当空港は長い歴史をもつ。このリニューアルで大阪らしさをより感じられる空港にしたい」と話した。

〈周辺地域住民の利用も視野〉
商業エリアを改修するほか、到着口を2階に集約させ利便性を高める。また、屋上エリアもリニューアル。現在の面積の1.5倍にし、イベントなどで使用するステージエリアを整備する。

商業エリアでは、空港では世界初となるワイン醸造所を併設するワインバル「大阪エアポートワイナリー」をオープン。店内で醸造したワインを堪能することができる。また、手間ひまかけた南イタリア料理を、大阪国際空港周辺で採れた食材をメインにしつつ、イタリアから空輸した食材とワインも合わせて提供する。

このほか、15年に「楽天トラベル朝ごはんフェスティバル」で日本一に輝いたホテルラ・スイート神戸ハーバーランドの直営店である「ル・パン神戸北野」や、うどんすきの商標登録を持つ「美々卵」など関西ならではの飲食店を展開する。空港利用者のみならず、周辺地域の住民の利用も視野に入れている。

今回オープンする商業施設の選定基準について、熊谷光高ターミナル営業部次長は、「伊丹空港ならではの空間を楽しんでもらえるセンスオブプレイス、オリジナル性、ファミリー層の利便性の3点を重視した。空港利用者でも忙しいビジネスマンなどはトンボ帰りすることもある。そういう利用者にもしっかり大阪に来たという実感を得られるような空間を目指した」と話した。

〈食品産業新聞 2018年2月12日付より〉

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