日本マクドナルド、「黒烏龍茶」の販売開始 初のトクホ導入、20円追加でセットにも

日本マクドナルドは20日、全国の店舗で特定保健用食品「サントリー黒烏龍茶250ml紙パック」の販売を開始した。

サントリー食品インターナショナルが同日、ファストフード(FF)店向けに発売した同商品を導入したもので、特定保健用食品として許可されているドリンクの発売は、同社として初の試み。「飲食店向けの濃くすっきりとした味わいに仕上がっており、バーガーとも好相性。トクホ飲料や烏龍茶への要望は多く、選択できるドリンクの一つとして提案することでさらなる客数増に繋げていきたい」(日本マクドナルド広報)。

価格は税込み250円。バリューセットに20円、コンビに70円追加するとセットドリンクにも選べる。

「黒烏龍茶」は、「ウーロン茶重合ポリフェノール」の働きにより、食後の血中中性脂肪の上昇を抑えるため、脂肪の多い食事を摂りがちな人、血中中性脂肪が高めの人の食生活改善に役立つトクホ飲料。サントリー食品インターナショナル食品事業本部ブランド開発第一事業部の山下洋輔氏は、飲食店へ同ブランドを導入した狙いを、「06年に発売した『黒烏龍茶』ブランドを新たに飲食店に向け提案することで、再度活性化を図り、小売用の既存商品の拡販にも繋げていきたい」と説明。既存の小売用商品よりも濃くスッキリした味わいが特長で、料飲店に向け「サントリー黒烏龍茶250ml瓶」を、FF店に向け「同紙パック」を発売した。空容器の廃棄や分別における店舗運営オペレーションの負担軽減に配慮し、容器形態は各業態に合わせて開発した。

「サントリー黒烏龍茶250ml紙パック」はマクドナルドに加え、モスバーガー、ロッテリアも同日導入。3月1日からはケンタッキーフライドチキン、3月5日からはファーストキッチンへの導入も決定している。料飲店向けの「サントリー黒烏龍茶250ml瓶」ついても順次、導入店舗を拡大していく意向だ。

〈食品産業新聞 2018年2月26日付より〉

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