幸楽苑 中華そば=チャーシュー増量、ギョーザ=肉の量1.5倍 看板商品刷新で反転攻勢へ

刷新した2品を発表する幸楽苑ホールディングス・新井田昇副社長
幸楽苑ホールディングスはこのほど、看板メニューの「あっさり中華そば」「ギョーザ」を刷新した。「あっさり中華そば」はチャーシューを増量し、醤油だれに専用のかえしを加えコクのあるスープに、「ギョーザ」は肉の量を1.5倍に増量し、肉と肉汁あふれる餃子へと生まれ変わった。

前期(18年3月期)は50店舗余りを閉店するなど苦戦の続く同社だが、ラーメンと餃子の看板2商品を見直すことで反転攻勢へと勢いをつける。

新たな味に刷新したのは、「鶏豚濃厚合わせダシ新・極上中華そば」「肉と肉汁あふれる新・餃子『極』」の2品。発売を前に都内で開いた発表会で新井田昇副社長は、「ラーメンについては価格を据え置き、低価格でありながら癖になるほどおいしいラーメンを目指した。新たな味で幸楽苑ファンを獲得したい」とリニューアルにかける意気込みを語った。

「鶏豚濃厚合わせダシ新・極上中華そば」はチャーシューを2枚から4枚へ増量し、鶏豚の濃厚なダシをブレンドしコクのある極上スープへと刷新。ラーメンは価格を据え置き税込み421円で、餃子は価格を10円引き上げ同237円で提供している。

なお新井田副社長は、新商品の発表に合わせ今期施策として、〈1〉筋肉質な経営〈2〉味の改革〈3〉資産を活用したマネタイズの3つの変革を発表した。

〈1〉ではこれまで定期的に実施してきた餃子無料券の配布を終了。「鶏豚濃厚合わせダシ新・極上中華そば」の発売に合わせ、全531店舗先着100人限定で、同商品を税込み10円で提供するなど、SNSでの拡散を狙った販促を定期的に実施していくという。

〈3〉では、既存店舗をペッパーフードサービスが運営する「いきなりステーキ」に業態転換し、資産を活用した新たな収益確保を目指す。既に6店舗を転換しており、何れも想定値を上回る売り上げで推移しているという。

〈食品産業新聞 2018年5月17日付より〉

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