〈拡大するインバウンド客に増床で対応〉
インバウンド客の需要を掴み、連日の大行列で話題を呼んでいるとんこつラーメン専門店の「一蘭」(福岡市)。混雑緩和に向け増床を実施し、同チェーンで東日本一の大型店舗として6月21日、リニューアルオープンしたのは「一蘭新宿中央東口店」(東京都新宿区新宿3-34-11 ピースビル)だ。

これまでの地下1階店舗(28席)に加え、同ビル内6階(33席)も店舗としてオープン、合計61席となった。外国人も好む昭和レトロな空間に内装も一新し、拡大するインバウンド客への対応を図る。
隣席との間に仕切りを設けた「味集中カウンター」

隣席との間に仕切りを設けた「味集中カウンター」

「一蘭」は、ポークエキスを加えない豚の骨100%から作るスープに自家製麺を使った「天然とんこつラーメン」一本のみを看板に提供するラーメン専門店。店で導入する独自の客席システム「味集中カウンター」は、隣席との間に仕切りを設け、ラーメンが運ばれてくると目の前もすだれで閉じられる仕組みで、味覚だけに集中し、心行くまでラーメンを堪能できる環境を提供している。また味の濃さやこってり度などを7項目から選べるオーダー用紙も同社が先駆けて導入した。こうした独自システムが日本人のみならず外国人にも人気の理由で、SNSを介した口コミ効果と、券売機など店内設備に外国語表記を徹底したことで、多くのインバウンド客が「一蘭」へと足を運んでいる。

中でも、2009年に開店した「新宿中央東口店」は、ターミナル駅に近く、大型ホテルも近隣に複数あるため、来店客の7~8割を外国人が占める。24時間営業を行う同店は、10時から24時まで行列ができていた。今回、連日の大行列緩和に向け増床を行ったことで、西日本の「道頓堀店」(大阪市)に次ぐ、東日本一の大型店舗となった。

増床の際にこだわったのが内装で、創業当時(昭和35年)の雰囲気が楽しめるよう、懐かしく温かみのある昭和レトロな仕様に仕上げた。「増床で、外国人のお客様がますます増える見込みだ。言葉の壁を克服するため、接客では常に笑顔を心がけていきたい」(同店店長)とした。

〈食品産業新聞 2018年6月25日付より〉

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