「夜九時のひとり呑み」、流通や卸が高評価/味の素冷凍食品

〈「dancyu」とコラボ、4月には「TSUTAYA」「蔦屋書店」とイベントも〉
味の素冷凍食品は2月25日から家庭用冷凍食品の新商品「夜九時のひとり呑み」6品を全国発売するが、同社では「流通や卸の評価は高い」としている。日本アクセスが1月に開催した春季フードコンベンション2018の「Mart 新商品グランプリ」では、「夜九時のひとり呑み 豚角煮」が冷凍食品部門で選ばれている。

同社が調べた飲酒に関するトレンドでは、成人人口の約35%が週1回以上、家で飲酒し、その半数が「ひとり呑み」をし、夕食後にもゆっくりリラックスして、自由気ままに酒を楽しむ人が増えている。一方で、市販の家呑み用のつまみ市場は約1兆円あるが、メニューのマンネリ、つまみとしては量が多いという不満があるという。

「夜九時のひとり呑み」はこうしたニーズに応え、「ひとり呑み」にちょうどよく、複数メニューを組み合わせても食べきれる1トレイ70~80g程度の量に仕上げた。アイテムはグルメ雑誌「dancyu」編集部とコラボし、「dancyu」読者で構成された「dancyu」100人委員会からの評価も得て6品を開発した。電子レンジに合った調味液と具材が別々に凍結されており、「濃縮味しみキューブ」が最後にとけて具材に浸み込む仕掛け。タイの味の素ベタグロ・スペシャリティフーズが生産する。

6品は粒山椒が効いた「豚角煮」、キャベツと豚カルビを楽しむ「れもん豚カルビ」、蒸し上げた鶏肉とタレの辛さの「よだれ鶏」、から揚げともやしの韓国風甘辛チキンの「ヤンニョムチキン」、別添のにんにくを絡める「にんにく空芯菜」、だしが茄子にしっかり染みている「揚げ茄子の煮浸し」。

販促活動は「dancyu」及び、「ひとり呑み」の世界観を共有できるとする「TSUTAYA」「蔦屋書店」「蔦屋家電」(一部店舗)と「ひとり呑み」のブームアップを目的とした体感、WEB連動イベントを展開、交通広告や酒売り場でコミュニケーション活動を展開する。

「TSUTAYA」等とのイベントは4月から開始する計画で、小型の冷凍庫を置いて6品を訴求する。

〈食品産業新聞 2018年2月16日付より〉

【関連記事】
味の素冷凍食品、家庭用に「夜九時のひとり呑み」シリーズ6品発売へ
味の素冷凍食品、17年度上期は外食・給食は堅調、惣菜ルートでやや遅れ
味の素18年3月期第2四半期、売上高4.7%増、事業利益5%増、円安プラス影響
2018新春インタビュー 味の素AGF・品田英明社長“安心品質ナンバーワンを追求”