丸水長野県水の冷凍食品事業は17年度、売上高68億2,400万円、営業利益9,300万円となった。18年度は73億円を見込み、子会社である業務用卸のマルゼンフーズと惣菜・ケータリングのアスコットと合わせた冷食グループとして売上100億円を目指す。業務用市場の拡大と物流受託業務の拡大を図る方針だ。

取引先メーカーらで構成するFF会総会の冷凍食品部会のなかで、平坂寛冷凍食品事業部長兼長野冷食グループ長が同社の冷食事業の概況を説明した。

17年度は組織小売の一部帳合変更や2次店帳合の逸失、新規開拓の遅れによって売上げは計画を下回った。ただし家庭用冷食とアイスについては堅調に推移し計画を上回った。

低温物流事業はDgS、DSの新規獲得もあり、売上収益増加につながった。「松本冷食グループでは商物分離に取り組み、物流コスト改善をはじめ一定の成果をあげた。ほかへの応用を検討する」と話した。

労働環境の改善のため、シフト勤務による残業改善、有休取得を推進した。

18年度は冷食事業部の売上高73億円、マルゼンフーズ17億円、アスコット4億円――と冷食グループとして100億円を目標とした。今期の基本方針として“新しい価値の創造"をキャッチフレーズに〈1〉低温物流機能による収益拡大〈2〉ヒット商品開発によるSM惣菜拡大――を基本方針に据えた。平坂部長は「より強固な収益基盤の構築と前期なしえなかった業務用マーケットの拡大に再チャレンジして、安定的収益を創出する」と意気込んだ。

具体的取り組みとして低温物流では若穂センター(長野市)に物流を集約し、マルイチ産商フードサービス事業部と各事業部との物流連携を図る。県外出店店舗への物流にも積極的に対応していく。「提案による顧客囲い込みで冷食の物流業務を受託し、保管・仕分け・配送を一手に引き受ける」とした。またグループの丸水運送センターと物流協力会社を活用した多角的取り組みによって県内冷凍物流の集約に努める。

商品開発ではグループのアスコットと連携してSM惣菜向けキット商品、セットアップ商品を開発・販売することで新たな売上構築を目指す。業務用マーケットの拡大について、特販課とマルゼンフーズとの連携によりフルライン営業と新規得意先の開拓を推進する。

〈冷食日報 2018年6月19日付より〉

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