アサヒビールは15日、特約店・業務用酒販店・量販店・外食チェーンなど大手得意先418社418名を招待して、グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールで「2018年 アサヒビール戦略発表会」を開催した。平野伸一社長が2017年を振り返り、18年の方針を発表、“ビール改革元年”にかける熱い想いを語った。また、アサヒブリュワリーズヨーロッパ社のパオラ・ランザロッティCEO もかけつけ、日本語でアサヒグループとしての方針を語ったほか、同日付で発表された役員人事を発表し、壇上に各本部長が昇った。
アサヒビール・平野伸一社長

アサヒビール・平野伸一社長

平野社長は2017年を振り返り、「地政学的リスクの高まりや国内では7月の記録的豪雨や秋口の大型台風の連続上陸など、マイナスの面もあったが、男子100m で日本人初の9秒台をマークし、歴史を塗り替えた桐生祥秀さんや将棋の藤井聡太さんなど、若い世代の活躍が目立った年でもあった。当社の課税出荷は前年比97.9%、市場平均の97.4%を上回り、シェアは0.2ポイントアップ、ビール類で8年連続No.1を達成した。新ジャンルは、糖質ゼロで麦30倍の“クリアアサヒ 贅沢ゼロ”が510万箱となるなどで、新ジャンルの課税出荷は過去最高の4,329万c/sとなり、新ジャンルで悲願のNo.1を達成した。RTDは、“もぎたて”“ウィルキンソンRTD”が好調に推移し、売上金額で2年連続で過去最高となった。洋酒は“ブラックニッカ”ブランドが360万箱となり、ワインはチリワイン“アルパカ”が、前年比106.0%の150万箱、3年連続で販売容量No.1を達成した。今年は国産・輸入併せてのNo.1を目指す。ノンアルビールはドライゼロが697万c/sとなった。ビール類以外で60億の増収となり、ビール依存型経営からの脱却を一層推進できた」「総じて、2017年の戦略目標であった“新価値創造を通じてNo.1ブランドを創出し持続的な成長を目指す”“イノベーションにこだわった商品戦略”“No.1ブランドを創出”はそれぞれ成果をあげた」と述べた。

2018年の方針について「引き続き、テーマは“イノベーションの推進による新たな価値創造で、No.1戦略の深化を目指す”とする。イノベーションの推進を通じて、お客様の期待を上回る価値の醸成と新たな需要創造を目指す。ビールカテゴリーは付加価値向上へ取り組む。昨年、発売した“スーパードライ 瞬冷辛口”は118万c/sを販売し、新たな需要を創造した。3月13日に通年発売し、販売目標200万c/s越えをめざし、“ビール第2の柱”に育成する。やわらかなコクが続き、ゆっくり楽しめるアルコール7%のビール“グランマイルド”を4月17日に発売する。今年は“ビール改革元年”とする。酒類市場で30%を占めるビールの役割りを鑑み、リーディングカンパニーである当社の至上命題だ」と想いを語った。

〈酒類飲料日報 2018年2月16日付より〉

2018年 アサヒビール戦略発表会

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