ボルドーワイン委員会は17日、「バリューボルドー2018」発表とボルドーワイン大試飲展示会を六本木ヒルズで開催。同日、同委員会広報部長のクリストフ・シャトー氏が会見を行い、2017ヴィンテージや、日本への輸出状況について概略以下のように説明した。

シャトー氏=ボルドーはフランスAOC 最大のぶどう栽培面積111,000haを誇り、ワイン生産者6,300軒が年間7億本のワインを生産している。

【2017ヴィンテージ】2017年は、「早熟な年」。収穫はこの20年で最も早かったが、4月に発生した霜害で終了は前年比4割減の350万hlだった。ただ、8~9月は天候に恵まれたため、赤白共にぶどうの品質は高く、素晴らしいヴィンテージになった。
低収量の年はワインの価格が上がる可能性があるため、8年前から良い年のワインをストックする「VCI」(Volume Conserver Individual/個別容量保管制度)をスタートさせた。
2015年、2016年を放出し、市場への供給量を一定化させる(生産者によっては、2017ヴィンテージに15%までブレンドするところもある)。

【2017年日本への輸出】輸出量は前年比5%増の152,500hl(2,000万本)で、世界第6位。金額ベースでは6%増で、世界第5位だった。4年間にわたり、販売数量は減少していたが、ようやく流れが回復したことをうれしく思う(ただしまだ4年前のレベルには戻っていないとのこと)。2015年、2016年が良年だったことが関係しているのではないか。

ワインの内訳は赤が89%を占めるが、辛口白ワインでは金額ベースで世界4位。日EU間のEPA締結でボルドーワインの価格も下がり、競争力が増すのではと期待する。

【ワイン研修アプリ日本版】ボルドーワインへの理解を深めてほしいと、プロ向けのワイン研修アプリ「Ueno Bordeaux(ウノボルドー)」の日本版をリリースした。「学習モジュール」「実践サイト」「クイズ」「最新情報」の4カテゴリーで構成されており、すべて無料で利用できる。インタラクティブに活用できるため、コミュニティとしても使ってほしい。

【ボルドーワインフェス】2年に一度開催してきた「ボルドーワイン フェスティバル」は今年6月14~18日の開催で、20周年を迎える。ガロンヌ川沿い2kmにわたりワインスタンドやワイン講座などを展開するほか、大型帆船30隻が参加するトールシップレガッタも予定。100万人の人出を見込む。

〈酒類飲料日報 2018年4月18日付より〉

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