6月20~21日に開催された三井食品「フードショー2018」での灘や伏見の大手メーカーのブースを紹介する。複数社がアルコール度数16%以上の高アルコール大容量パック清酒を提案した。

小西酒造は6月6日に発売したアルコール度数16%の「白雪 淡麗辛口ストロング1.8L」を提案した他、灘と伏見の大手メーカーがそれぞれ17~18.5%の高アルコールパック酒を提案。小西酒造の営業担当者は「チューハイや新ジャンルでも高アルコール化の流れが進んでおり、それに合わせた提案」としており、他社の営業担当者も「日本酒にも高アルコールのガツンとくる口当たりの商品が求められており、そのニーズを満たすために発売する」と説明している。
「菊正宗 しぼりたてギンパック」

「菊正宗 しぼりたてギンパック」

菊正宗は好調な「菊正宗 しぼりたてギンパック」と、昨年本醸造から純米へ酒質の変更を行った「純米樽酒」の2商品を提案。同社の営業担当者は「“しぼりたてギンパック”は首都圏や近畿圏といった元々“菊正宗”ブランドへの支持が高い地域に加え、地酒が強くなかなか入り込むことが出来なかった東北の市場などでも採用が決定している。某CVSにも採用されており、今年度の営業目標についても達成に向けて順調に推移している。“純米樽酒”についてはSM の店頭で土用の丑の日に向け、鮮魚売り場でのクロスMD を提案。一部チェーン店では同企画の採用が決まっており、両商品について一層の拡売を図りたい」としている。

主力となりつつある180ml缶入りの商品を提案(日本盛)

主力となりつつある180ml缶入りの商品を提案(日本盛)

日本盛は同社の主力商品となりつつある180ml缶入りの商品を提案。同社営業担当者によれば「いずれの商品も好調に推移している。昨年発売したホット販売専用の日本酒である“辛口燗酒”は一部の鉄道系コンビニで好評を博し、“チアーズボトル”についてはボトルのデザインや中味の風味が女性に支持されている。“生原酒シリーズ”についてはCVS に加えSM でも採用が決定し好調に推移。いずれの商品にしても、ボトル缶の品質保持性能やリキャップできる機能性が評価される一因となっている」とのこと。

「ザ・タンサン・ストロング」を使用した「いいちこ」の炭酸割りを提案(三和酒類)

「ザ・タンサン・ストロング」を使用した「いいちこ」の炭酸割りを提案(三和酒類)

焼酎では三和酒類が日本コカ・コーラ「ザ・タンサン・ストロング」を使用した「いいちこ」の炭酸割りを提案。同社営業担当者は「“いいちこ25度”と“ザ・タンサン・ストロング”を1:3で割ることで、キレが良く飲みやすい味わいとなる。元々“いいちこ”は柑橘系との相性が良く、レモンフレーバーの“ザ・タンサン・レモン”で割っても美味しく飲むことができる。本格焼酎の需要は漸減傾向にあるが、その中でも新しく、口当たりの良い飲み方提案を行うことで若者の取込みを図りたい」と若年層向けの提案をアピールした。

シャーベット状のキンミヤ焼酎「シャリキン」を提案(宮崎本店)

シャーベット状のキンミヤ焼酎「シャリキン」を提案(宮崎本店)

甲類では宮崎本店がシャーベット状のキンミヤ焼酎である「シャリキン」と、家庭でも簡単に「シャリキン」が作れるパウチパックを提案。

「シャリキンは古くからお付き合いのある料飲店が独自に行っていたもので、いわばユーザー発の提案となる。瓶やパックで作るとなると難しいので、家庭用としてはパウチパックを提案」と同社営業担当者。「“キンミヤ焼酎”は昔から首都圏向けの出荷量が圧倒的に多かったが、最近では大阪を中心とした関西、那覇や仙台、札幌と全国的に広がりを見せている。要因としては東京で修業をした料理人が、地元に帰って独立する際になじみのある“キンミヤ焼酎”を指名買いしてくれていることや、相性が良い“ホッピー”が先ほど申し上げた地方で消費されるようになってきたことが関係しているようだ」と現状を説明した。

〈酒類飲料日報 2018年6月22日付より〉

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