〈ビジネスモデルの変革を推進し強固な経営基盤を構築、組織風土の改革も〉
日本ハムは末澤壽一前社長の辞任に伴い、畑佳秀代表取締役副社長が1月29日付で代表取締役社長に就任した。同社は2日、大阪市内の本社で代表取締役異動に関して業界紙向けに記者会見を開催し、畑社長が現状認識と今後の方向性を述べた。

畑社長は冒頭、「責任の重大さに身が引き締まる思い。ニッポンハムグループがこれからも皆様から選ばれる企業となるよう役員、従業員が1枚岩となり、全力でまい進する。不屈の精神と決断力、気概をもって務めたい」と社長就任にあたっての意気込みを語った。

次に、「グループを取り巻く外部環境は、国内の総人口、少子高齢化の進展など大きく変化している。原材料、燃料価格の高騰など取り巻く経営環境は厳しい状況が続いている」と現状を述べた。続いて、「現在は18年3月末までの『新中期経営計画パート5』(新中計パート5)の総仕上げの段階にある。新中計パート5では『変革による骨太なビジネスモデルの構築』をテーマに、『国内事業の競争優位性の確立』『グローバル企業への加速』の2つを経営方針としている。この2つを支える屋台骨として、『高次元の品質No.1経営』を掲げている。社長就任にあたり、今後の経営の方向性を『持続的な変革』『飽くなき挑戦』の2つの軸で考えている。『持続的な変革』については末澤前社長が確立した経営基盤をベースに、ビジネスモデルの変革をグループ全体視点でさらに進め、強固な収益基盤を構築する。そのうえで、人の変革と組織風土改革を行いたい。2つ目の軸『飽くなき挑戦』は、企業理念にある『食べる喜びを基本のテーマとし、時代を画する文化を創造し、社会に貢献する』ことへの“飽くなき挑戦"である。食の未来を予想し、ビジョンを描き、共有の価値観をつくりあげたい。長期的視点や未来志向、さらには持続可能性を追求した経営計画を策定し、推進してゆく」と今後の方向性を語った。

次の中計(4月1日開始)について、「次の成長ステージへ駆け上がるための3カ年と位置づけている。次の中計のテーマは、『未来につなげる仕組みづくり』で、グループが持続的に成長、発展する仕組みを長期的視点に立って構築してゆきたい。企業理念は不変のものであり、それを実現する姿をしっかりとビジョンとして描き、そのビジョンを実現するため、この3カ年で目標達成のための経営戦略、事業戦略、グループ横断型の機能戦略、これらを有機的に結びつけて進めてゆく。グループの目指すべき姿、『世界で一番の食べる喜びをお届けする会社』になるため、軸となる『持続的な変革』と『飽くなき挑戦』によりグループを成長させ、一層の企業価値の向上を目指してゆく。社長である自分自身が変わらなければ、役員や従業員に変化を求めることはできず、会社も変わらないと認識している。まずは自己変革を行う。自己変革の答えは現場にあると考えている」と決意を述べた。

〈畜産日報 2018年2月6日付より〉

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