〈グループ会社は順調、安曇野食品工房は量販チャネルでの拡販進む〉
丸大食品は14日、18年3月期連結決算を発表した(一部既報)。同日、大阪市内で決算説明会を行い百済徳男代表取締役社長、加藤伸佳取締役経理部長らが出席した。

百済社長は中期経営計画(17年4月~20年3月)の1年目となる前期を振り返り、「想定はしていたが、想定以上にハム・ソーの収益力が落ちた。1番の原因は価格競争で、あとは製造コストなどが影響した」と述べた。収益力の減少理由について、「ハム・ソーの生産量が前年比4%増であったが、売上高は1.7%減とギャップが5%もあり、単価が下がった。価格競争の中で、増量セールを年間通して実施したことで、数量と売上のギャップが大きくなった。増量セールを実施しすぎたことが前期の1番の問題点。この辺りの立て直しが課題」と語った。

今期(4~5月)は、「主力のハム・ソーはあまり良くないが、増量セールをセーブして収益改善に取り組んでいる」と説明。調理加工品については、「順調に推移しているが、単体で手掛ける総菜関係では良いものと悪いものが極端になっている。チキン総菜は順調だが、ピザがやや乱売傾向で収益力では良くない。一方、スープ関連は収益力ある」と述べた。グループ会社の状況について、「順調に伸びている。とくに安曇野食品工房では量販チャネルの拡販がかなり進んだ。ただ、毎年新しい機械を導入して生産能力を増強しており、利益は少し下がっている。ベンダー事業では4月に新工場の竣工式を行った。今期、売上げは伸びるが、60億円近い投資が発生している影響で減益を見込んでいる」と説明した。

今期の原材料費の見込みについて、「前期と比べ、原料事情は好転するのでは」と述べた。ただし、「その分、物流コストが上がると見ている。物流コストの増加分は、ほとんどが人件費に由来しており、それを無視するのは難しい。最終的にはある程度、妥協せざるを得ない」との考えを示した。このほか、グループの戸田フーズの追浜新工場(横須賀市浦郷町)では人手不足に対応して、「かなり機械化を進めた。3割近い人員を削減して、全体的なコストダウンを図っている」。

ハム・ソーの利益改善について、「生産コストのダウンだけでは難しい。増量セールやキャンペーンの実施方法を変えており、どういう商品をどこと組み重点的に実施するのか、同じキャンペーンでも期間をどのようにするのかなどを検討して取り組んでいる。4~5月のハム・ソーの利益率は改善傾向にある」と述べた。同社は今年60周年を迎えるが、「60周年キャンペーンの実施を予定しているほか、その他のキャンペーンも計画している」と説明した。

中期経営計画ではカテゴリー別の戦略の中で、「冷凍食品など新カテゴリーへのチャレンジ」を掲げる。「冷凍食品のニーズは絶対にある」と考えており、「原料産地を限定したアイテムなど、価格競争に巻き込まれないためにほかにはない商品の展開を行う」計画だ。

〈畜産日報 2018年5月16日付より〉

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