財務省が28日に発表した貿易統計によると、5月の豚肉輸入量は前年同月比5.2%増の8万tとなった。チルド・フローズンともにほぼ前月と同水準の輸入となり、前月から82tわずかに増加している。ただ、前年と比べる1週分稼動が多いため、週単位では15%ほどボリュームは少なく、抑え目の輸入だったことが伺える。

テーブルミート主体のチルドは、米国が1.7万t(前年同月比11.3%増)、カナダが1.6万t(同32.1%増)で、この2カ国でチルド全体の97%を占めている。また現地相場などマーケット事情を受けて部分肉では分岐点価格以下の輸入量は1.5万t(72.4%増)と大幅増加となった半面、分岐点価格以上は1.8万t(4.1%減)と前年割れとなった。

フローズンでは、スペインが1万t(6.6%増)と2カ月ぶりに再びデンマークを抜き、そのデンマークは9,544t(7.9%減)と前年実績を下回っている。このほか、ハンガリー産は1,525t(31.8%減)と落ち込んだ。ハンガリーはアフリカ豚コレラの発生により4月24日付で輸入停止となったが、潜伏期間(15日)を遡り、4月4日をウイルス侵入日と推定し、4月3日以前にパッキングされた商品は輸入が可能となっているため、ある程度の未通関玉も残っているとみられる。

1月からの累計では、チルドが16.4万t(前年同月比4.9%増)、フローズンが21.7万t(同2.7%減)だった。

[国別輸入量](表記以外、単位t)▽英国48(F)▽アイルランド651(F)▽オランダ2,223(F)▽ベルギー1.1(F)▽フランス1,314(C0.6・F1,314)▽ドイツ1,882(F)▽ポルトガル114(F)▽イタリア1,255(C0.3・F1,255)▽フィンランド25(F)▽オーストリア600(F)▽ハンガリー1,525(F)▽チリ2,306(F)▽ブラジル206(F)▽豪州51(F)。

〈畜産日報 2018年6月29日付より〉

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