交雑種と乳雄は引続き減少、乳雄増加の兆しみえず家畜改良センターの牛個体識別全国データベースによると、今年4月末の牛の全国飼養頭数は、黒毛和種(雄・雌)が165.1万頭で前年同月比1.2%増、交雑種(同)が49.8万頭・同4.5%減、ホルスタイン種では雄が26.8万頭・同5.0%減の半面、雌は135.4万頭1.0%増だった。4月末時点の飼養頭数としては、交雑種は2年連続、ホル雄に至っては11年以降、9年連続で前年割れとなるなど構造的な資源不足となっている。

この飼養頭数から、肥育後期の飼養頭数を元に、この夏場(6~9月)にかけての出荷傾向を展望した。あくまで飼養頭数の比較から見た傾向であり、需要期の早出し・繰延べや繁殖向けの保留などは考慮していない。結果、黒毛和種では同時期に出荷適齢期を迎える24~27カ月齢の頭数は15.2万頭で、前年同月比1.5%増となった。

この範囲でくくった場合、3年連続で1%強の増加となる。13年下期以降、繁殖用に仕向けられる肉専用種雌の割合が増加しており、18年下期には37%(13年上期比12ポイント増、前年同期比で1ポイント減)と増加傾向で推移しているほか、肉用牛生産基盤の強化に向けた施策が奏功し (18年は61万頭で前年比2.2%増)、黒毛和種を主体とした和牛頭数の緩やかな増加につながっている。年末に出荷される19~23カ月齢の飼養頭数もおおむね3.4%増にある。

〈畜産日報 2019年5月29日付〉