〈スイーツ要素を取り入れたかき氷、「スイーツかき氷」が年間商材として徐々に定着〉
暑い時にしか売れないイメージの「かき氷」が、スイーツ要素を取り入れた「スイーツかき氷」となって年間商材に定着しつつある。突破口を開いたのはセブン&アイ・ホールディングスの「セブンプレミアム ティラミス氷」。この市場性に着目した森永乳業が6月4日、新ブランド「蜜と雪」を立ち上げ参入、スイーツかき氷の可能性に挑む。
「セブンプレミアム ティラミス氷バー」

「セブンプレミアム ティラミス氷バー」

〈「セブンプレミアム ティラミス氷」発売から2年 シリーズ累計は約2,800万個〉
セブン&アイ・ホールディングスがカップタイプの「セブンプレミアム ティラミス氷」を発売したのは2016年4月。上部にココア味パウダー、中にコーヒーソースが入ったマスカルポーネチーズ味のなめらかな食感のかき氷で、予想以上のクリーミーで濃厚な味わいが話題となった。

同社は以降、「スイーツかき氷」シリーズ商品を続々と展開。今年5月からは形状を変えたバータイプの「ティラミス氷バー」「塩キャラメル氷バー」(ともに数量限定発売)などを加え、シリーズ累計販売数は約2,800万個に達している。

〈森永乳業が参入、年間商材として育成へ〉
この、かき氷とアイスクリームの中間のような「スイーツかき氷」市場に、アイスクリームの大手・森永乳業が新ブランド「蜜と雪」を立ち上げて参入する。テレビCMも投下して「新感覚のみぞれ」を訴求、年間商材として育成に注力する。

「消費者が氷菓カップに求めるのはクールダウン、のどの渇きを満たしたい、食べごたえのさっぱり感と満足感の両得感。一方で氷菓カップのイメージは、硬くてザクザクしている、濃厚さを感じない、であり、濃厚さや素材本来の贅沢さがある味わいを感じながら、後味はすっきりさせるには、どのような食感や素材の組み合わせがよいか50回以上検討を重ねた」(森永乳業)。

「蜜と雪」中身イメージ(森永乳業)

「蜜と雪」中身イメージ(森永乳業)

〈かき氷でもアイスでもない濃厚氷 背水の陣で臨む“大人のみぞれ”〉
森永乳業は、濃密ソース×微細氷の新感覚、“大人のみぞれ”をウリに、通年で食べる氷系カップアイスに挑戦する。

「蜜と雪」は、上掛けソースと微細氷の2層構造で、コンセプトは「かき氷とアイスの両方の良さをもつ、ありそうでなかった新しい氷菓カップ」。

「蜜」と表現したソースは、独自製法による香り立ちがよくやわらかい食感の自家製で、「雪」と表現した氷は舌触りのよい微細氷、この融合による濃厚なかき氷が訴求ポイントだ。

ラインアップは抹茶、いちご、レアチーズの3品で、ベースの微細氷にはそれぞれ小豆、いちご果肉、チーズソースが入り、食感・コクも工夫している。

種類別は抹茶といちごは氷菓、レアチーズはラクトアイス。3品とも150ml、税別160円、6月4日全国発売。テレビCMは6月8日から全国で投下し、一気に知名度を上げていく。

なお、森永乳業はもともと5品あったかき氷のカップ商品を、3年かけて今春ゼロにしている。今回、既存の生産ラインに手を加えて“大人のかき氷”に挑戦、ロングスパンで売れる氷系カップを育成することは自体が大きなチャレンジとなる。同社は過去、アイス分野で大人のマルチパック「パルム」を市場に根づかせた功績があり、今回の挑戦も業界内外から注目されている。

〈食品産業新聞 2018年5月28日付より、一部改稿〉

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