J-オイルミルズが「神戸オリーブ園」復活を支援、市内で200本を試験栽培

モニュメント序幕式 最左=プロジェクト代表・中村直彦氏、中央右=中西テツ神戸大名誉教授、最右=宮川愛浩執行役員
国内オリーブ油市場をけん引している、J-オイルミルズはこのほど、同社とゆかりの深い神戸市で、農業振興を目的としたオリーブ栽培のプロジェクトを支援していくことを発表した。

神戸市は1879年(明治12年)に「国営神戸阿利襪(オリーブ)園」が設置された、日本最古のオリーブ栽培地だが、オリーブ栽培は一旦、途絶えてしまった経緯がある。そして今回、この歴史にちなんで、耕作放棄地が増加している状況の改善を目的に、果樹生産者とオリーブに関心を持つ市民が、「神戸オリーブ園復活プロジェクト」を立ち上げ、オリーブ栽培の再生に取り組むことになったという。同プロジェクトでは、神戸市西区の農地約8,000㎡に、オリーブ200本を試験栽培し、栽培技術を蓄積しながらオリーブ園の復活を図るとしている。J-オイルミルズは同プロジェクトの支援・技術協力を行う。

なお今年3月には、同プロジェクト代表の中村直彦氏、支援者の中西テツ神戸大名誉教授と共に、同社の宮川愛浩執行役員が参加し、オリーブ植樹祭が行われた。

植樹祭では、中西名誉教授が同プロジェクト発足の経緯などを説明した後、日本最古といわれる湊川神社のオリーブ木の後継記念樹の植樹、同社製作の「神戸オリーブ園」の復活を祈念したモニュメントの除幕式などが執り行われた。

〈大豆油糧日報 2018年4月5日付より〉

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