提携50周年記念、生協組合員からしょうゆ生産者・タイヘイへ木桶を贈呈 生活クラブ
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(生活クラブ)は16日、タイヘイ(千葉県匝瑳市)本社で木桶贈呈式を開催した。約20人の生活クラブ組合員代表と地域関係者、木桶を製作した青島桶店の職人が出席し、式典後には工場見学を実施した。
今回の贈呈は、組合員に供給する消費材の開発や共同購入を行う生活クラブと、しょうゆ生産者であるタイヘイの提携50周年を記念したもの。タイヘイは創業から140年以上変わらない発酵・熟成の製法で作る木桶仕込みのしょうゆを、PB品「丸大豆醤油」として供給している。今回贈呈した木桶の費用には、組合員が共同購入した「提携50周年記念丸大豆醤油セット」(1,296円)の一部(292円)が充てられた。
贈呈式の冒頭、生活クラブの柳下信宏専務理事は、「瓶の再使用や原料の国産化など、組合員の声にタイヘイが努力で応えてくれる形でともに進んできた。木桶は150年使えるので、この木桶にはこれまでの歴史50年の3倍のつながりを期待している」とあいさつした。

生活クラブ千葉の福住洋美理事長は、「海に囲まれた千葉県は生産者も多く、地域の食材に恵まれている。産地・食・暮らしを持続可能にするために、県内の生産者とともに考え、ビジョン構想を進めていく」と述べた。
タイヘイでは、資源循環にも取り組んでいる。丸大豆から出る油を航空燃料SAFとして、搾りかすを乳牛の餌として再利用している。「丸大豆醤油」は水に濡らすと簡単に剝がれる紙ラベルを採用しており、配達時に瓶を回収することでごみ削減に努めている。

〈木桶仕込み・無添加・天然醸造のPBしょうゆがオール国産原料にリニューアル〉
贈呈した木桶を製作した青島桶店の青島和人社長によると、業界において木桶で仕込むしょうゆは約1%、全国で醸造用の木桶を製作しているのはわずか2、3社しかない。「しょうゆ・みそ・造り酒屋から依頼があって成り立つ職業のため、タイヘイには1%の一部を担うと同時に、木桶文化を保護していただいている状況だ。木桶しょうゆはタンクで醸造したものと味が違うと世界から注目されており、木桶の文化を広めるためには生活クラブのような団体の取り組みが欠かせない」と協力の必要性を説いた。
生活クラブとタイヘイが提携した1974年、しょうゆの原料として当時一般的だった脱脂加工大豆を使用していたが、組合員の求める声から96年に米国産の丸大豆に変更した。2009年からはJAS有機認証の中国産丸大豆と国産丸大豆を7:3の割合でブレンドして使用していた。原料の小麦は21年に100%国産に切り替えた。
25年、原料の確保と生産体制が整ったことから全量を国産丸大豆に切り替え、国産原料100%の「丸大豆醤油」の製造を開始した。小麦は北海道産「ゆめちから」と栃木県産「タマイズミ」、丸大豆は山形県遊佐町産と北海道産を使用し、香川県産の食塩をあわせている。約1年間かけて木桶で発酵・熟成させ、26年下期から組合員に届く予定だ。
工場見学ではしょうゆの製造過程に沿って、直径3m、高さ3mの木桶が110個以上並ぶ醤油蔵などを案内した。05年に提携30年の節目に贈られた木桶が、現在実際に使用されている様子も紹介した。

〈大豆油糧日報2026年3月19日付〉







