【デイリーヤマザキ】店内調理のパンや惣菜が好調、オリジナル商品の拡充で売り上げ確保【コンビニ各社動向 #5】
デイリーヤマザキではオリジナル商品が支持され、2025年の売上高は前年を超えた。26年1~3月においても売上高は前年を上回った。コンビニ各社で来店客の確保が課題となる中、店内で調理したパンやおにぎり、弁当、サンドイッチなどの提案をより強化し、売上の確保につなげる。
〈店内調理商品の好調で売上高は前年超え〉
25年におけるデイリーヤマザキの売上高は前年比4.0%増の834億400万円、営業損失は8億5,900万円(前年は12億1,500万円の営業損失)となった。店内でパンやおにぎり、弁当、サンドイッチなどを調理する「デイリーホット」商品などの好調で売り上げを確保した。利益面も24年と比較して改善している。
26年の1~3月における売上高は1.3%増の200億7,300万円でプラスとなるも、人件費などの高騰で営業損失は4億7,400万円(前年同期は2億4,000万円の営業損失)となった。
〈ヒット商品の創出と増量施策で来店客を獲得〉
26年の商品施策として、山崎製パン本体の戦略製品・戦略商品開発推進チームと連携し、競争力のある商品の開発や新規技術による冷凍生地を活用したデイリーホットの品質向上を進めている。25年の戦略商品では「贅沢なメロンパン」や「ミルフィーユブレッド」といったヒット商品が生まれ、来店客を確保できたという。
付加価値のある商品を投入するとともに、値ごろ感のある商品の投入や、増量キャンペーンなども行っている。値ごろ感のある商品では、25年は通常よりも1.7倍のボリュームのある「大肉まん」が支持された。今年発売の商品では、2月に刷新した「肉たっぷりつゆだく牛丼」が好調だった。
増量キャンペーンでは、おにぎり、弁当の米や具材に加えて、店内加工のスパイシーチキンなどの増量企画を実施し来店客数の拡大につなげる。
〈地域特性を生かした商品開発を推進、「デイリーホット」の導入も拡大〉
店舗戦略は、関東の杉並・松戸エリアにおける、成功事例を全国に展開している。デイリーホットの新商品などを試験的に一部店舗で先行して販売し、全国で展開する際の動向を見極めている。また、今年からは大阪を中心に地域の特性に応じた商品の開発も進めており、売上の拡大につなげる。
節約志向の高まりによって、コンビニ各社では差別化商品の投入を進めている。ドラッグストアやミニスーパーといった競合の登場も競争に拍車をかけている。
こうした市況に対応すべく、「デイリーホット」の導入店を拡大するとともに、オリジナル商品の拡充や好評な増量キャンペーンを通じて売上を確保する。
デイリーホットは、デイリーヤマザキ業態店舗のうち半数以上で導入しており、未導入店での採用を進めるほか、新店舗でも導入を進める。
増量キャンペーンの他にも、楽天ポイントの活用や、レシートクーポンの施策も進める。また、朝の時間帯の来店客数の拡大に向けた取り組みも検討する。
担当者は「節約志向が高まる中、価値のある商品の提供やプロモーションを通じて多くの方に来店してもらえたら」と語った。







