総会でマルキチ社長が新会長に、新しい風吹かせ、縦と横のつながり強化【全油販連】
全国油脂販売業者連合会(全油販連)は16日、都内で第73回定時総会を開催し、マルキチ(東大阪市)の木村顕治社長が新会長に就任した。数十年ぶりに大阪の企業が会長職を務めることに触れ、「新しい風を吹かせたい」と意気込みを語り、横と縦のつながりを強化していく方針を示した。新体制は副会長に館野洋一郎氏(タテノコーポレーション社長)、宇田川公喜氏(宇田川商店社長)、島田豪氏(島商社長)、新たに長瀬正佳氏(カメタマ社長)が就任した。
懇親パーティーでは、木村新会長が就任あいさつを行い、総会で現代の内容に合わせて定款を変更したことを報告した。「館野前会長には定款変更をはじめ、農水省やメーカーとの懇談の場を設け、油脂未来セミナーなどにも取り組んでもらった。それらの成果を引き継ぎながら、作ってもらった道を踏み固め、大きな道にしていき、次の世代に引き継いでいきたい」と力を込めた。「私は大阪にいるので頻繁には東京に来ることができない。副会長や会員に力を借りながら、活動を前に進めていきたい」と話した。
その上で、「主に東京の企業の代表が会長を務めていたが、大阪を拠点とする者が数十年ぶりに新会長になった意義もあると思う。何か新しい風を吹かせたい。全国に横串を通し、横のつながりをより強固にしていく。縦のつながりという意味では、世代間のつながりを強くしていきたい。われわれの世代は仲良く、つながりが強い。これは館野副会長のお父さんが油脂未来研究会を設立し、私も呼んでもらってつながりができたためで、非常に恩に感じている。次の世代にも同じように、若い世代がつながっていくような活動をしていきたい」と述べた。
来ひんあいさつは、「中東情勢への対応状況と食料システム法の実施状況」をテーマに講話を行った農水省大臣官房新事業・食品産業部の新藤光明食品製造課長が行った。新藤課長は平成8年に入省し、国際関係を主に担当してきたという。輸出国際局がホームとなるが、コロナ前後に外食産業室長を経験しており、食品産業部は第二のホームとした。ローマ駐在を経て、今年8月から現職に就任したと自己紹介した。「日本の食に必要な油脂、業務用食材を含めて、食材費、物流費、人件費の各種コストが上がる中で、安定供給してもらっていることに敬意を表する」と話した。
○広域にまたがるリアルな連携を通じて各エリアの実感共有、協力関係を深めていく

乾杯あいさつは日本植物油協会の久野貴久会長(日清オイリオグループ社長)が行い、「中東情勢の緊迫化、長引く円安、各国各地で発生する異常気象など、事業を取り巻く環境はさらに変動が大きくなっている」と語った。
異常気象について、「ある九州の人と話していると、現地の今年の夏は猛暑となり、渇水の懸念もあった。その中で全国ニュースを見ると、首都圏では長引く降雨、台風の頻発と、状況の乖離が激しく、実感が追いつかないと言っていた。これらはリアルに行ってみて、話してみて、ようやく実感するものではないかと思う。全油販連も広域にまたがるリアルな連携を通じて、皆さんの各エリアでの実感を共有されていると思う。消費行動が多様化する中で、生活者やユーザーの実相を共有することで皆さんとメーカーの協力関係を深めていきたい。その上で安心、安全、安定を前提にしながら、健康や機能性といったわれわれの商品やサービスに込めた想いを届け続ける。油脂業界は製販がそれぞれの役割を果たしつつ、一方で協力しながら繁栄し、日本の食を支えてきた。それが原点で、これからも協力していきたい」と強調した。
中締めのあいさつは全油販連の長瀬副会長が行い、「木村会長を支えるべく、若輩者だがその分、行動力はあるので、全油販連のために汗をかいていく。メーカーの素晴らしい商品が多くあるので、その価値を上げて、私のモットーである常に笑顔で口角を上げて、皆さんの士気を上げていけるようにしたい」と抱負を述べた後、油締めが行われた。
〈大豆油糧日報2026年10月20日付〉








