ネスレ日本、家庭用コーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」を“史上最高レベルの静かさ”に 「子どもが起きないか心配」の声を受け刷新
ネスレ日本は10月1日、累計出荷台数約680万台の家庭用コーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」の新モデル「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ kotone(コトネ)」を発売する。価格は2万2,000円(税込み)。8月25日に発表した。
「朝や夜に使うと子どもが起きないか心配」といった利用者の声を受け、シリーズ史上最高レベルの静音設計を実現した。シリーズ史上最もスリムなサイズや、初の付け替え式コーヒータンク、新アプリも採用し、2009年の発売から17年目を迎えた「バリスタ」を全面刷新する。
全国の家電量販店(一部店舗を除く)や通販サイトで販売する。カラーはプレミアムブラック、プレミアムホワイト、クールグレーの3色。8月25日から一部通販サイトなどで先行予約を開始した。
「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」は、ワンタッチでクレマ(泡)のあるコーヒーを楽しめる「ネスカフェ」専用コーヒーメーカー。2009年に発売し、新機種は3年ぶりとなる。
〈「音・サイズ・手入れ」の声を反映〉

ネスレ日本飲料事業本部の吉永祐太部長によると、従来機の利用者から寄せられた主な改善要望は「音」「サイズ」「手入れ」の3点。特に抽出音については、朝や夜、子どもが寝ている時間帯などに音が気になり、「飲みたい時に飲めない」といった声もあったという。
静音性は今回の大きな特徴だ。吉永部長は、日常生活の中では抽出音が周囲の音にまぎれ、「気がついたらコーヒーが淹れ終わっている」ほどの静かさだと説明した。
プロダクトデザインは深澤直人氏が手掛けた。近年は、暮らしになじむデザインを求める声が増えていたという。深澤氏は、商品が広く知られるようになった現在は、生活空間に置いて違和感のないものへ変えていく段階に来たとの考えを示した。「kotone」は本体幅を約10.8cmに抑え、シリーズ史上最もスリムな設計とした。

シリーズ初の付け替え式コーヒータンクでは、カフェインを含む「ネスカフェ ゴールドブレンド」から「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス」へ替えるなど、気分や時間帯に応じた飲み分けが可能になった。吉永部長は「カフェインを含むゴールドブレンドを飲んでいて、カフェインレスを飲みたいと思っても、これまでは一回充填したコーヒーを飲みきるまでは、飲み分けができなかった。そこが新しい点」と説明する。別売りタンクは3,300円(税込み)で通販サイトで販売する。
ブラック以外にも、ミルクを使えばカフェラテやカプチーノ、氷を使えばアイスメニューなどを楽しめるほか、お湯だけを抽出する機能も備える。日常の手入れも拭き取りや水洗いを中心に簡単に行えるようにした。
〈好みの一杯を記録、新アプリにチームラボ参画〉

新たな専用アプリ「NESCAFÉ(ネスカフェ)」を10月1日に公開する。開発にはチームラボが参画した。好みに合わせてコーヒーの濃さや量などをカスタマイズし、普段の飲み方を記録できるほか、コーヒーを飲んだり、ネスカフェについて知ったりすることでポイントが貯まる。
チームラボ取締役の堺大輔氏は、スマートフォンなどデジタルの世界がすでに日常の一部になっていると指摘。「目の前のプロダクトとしてのインターフェースだけでなく、デジタルのインターフェースを作ることで、より日常の中でコーヒー体験をしてもらえる」とアプリ開発の考え方を説明した。
吉永部長は新アプリを「CRM戦略の一環」と位置付ける。将来的には「kotone」だけでなくネスカフェ製品全体につなげ、利用者が飲んだ商品などを踏まえて次のコーヒーを提案できる仕組みへ広げる考えだ。
〈家庭でのコーヒーの役割が変化〉
背景には、家庭でのコーヒーの役割の変化がある。吉永部長は、在宅勤務の広がりなどを経て、出かける前だけでなく、リラックスやリフレッシュなど飲用シーンが広がっていると説明。「単純にコーヒーを一杯淹れるものではなく、淹れる前、淹れる時、淹れた後という一連の流れをデザインすることで、家の中におけるコーヒーの役割をより大事なものにできる」と話した。
物価上昇が続く中、同社は、外で飲むコーヒーが1杯約200~400円なのに対し、「バリスタ」では1杯約20~25円で楽しめる点も紹介した。吉永部長は「我々からコストパフォーマンスが良いとお伝えするよりは、おいしい1杯のコーヒーをご提供し、お客様自身が感じられて初めてコストパフォーマンスになるものだと考えている」と語った。経済性だけを前面に出すのではなく、家庭でコーヒーを楽しむ体験を重視する姿勢を示した。
〈「kotone」、 全バリスタ出荷の3割以上へ〉
「kotone」は将来的に「バリスタ」のメインモデルに育て、全「バリスタ」の出荷台数の3割以上を占めるモデルとすることを目指す。11月以降にはテレビCMを含む本格的なコミュニケーションも展開する予定だ。
家庭でのコーヒー需要が伸びる中、吉永部長はカフェなどでコーヒーを淹れる“人のバリスタ”に対し、家庭ではコーヒーマシンの「バリスタ」がその役割を担うという原点に再度着目する。「17年前から『バリスタ』のマシンを展開してきたので、我々自身も当たり前に思っていたが、改めて『外のバリスタじゃなくて、家の中のバリスタ』というのはすごいんじゃないかと思った」と話した。







