【冷凍麺特集】日清製粉ウェルナ、家庭用冷凍パスタは堅調に推移 今春は「青の洞窟」シリーズで新商品投入
日清製粉ウェルナは今春、ロングセラーブランド「青の洞窟」の全面リブランディングを実施。冷凍食品では「青の洞窟 Piccolino」シリーズ2品を新発売しており、販売・配荷ともに順調に推移しているという。成長事業開発部ディレクショングループリーダーを務める橋本周二郎氏、マーケティング部ディレクション第二グループリーダーを務める菊池和哉氏に話を聞いた。
――貴社の家庭用製品の動向は。
2025年度の冷凍パスタ市場は非常に伸長した年であった。そうしたなかで当社のパスタ製品は、前年を上回り堅調に推移したが、市場の伸びには届かなかった。
シリーズ別では、昨秋から新シリーズとして展開している「マ・マー もちもち生パスタ」シリーズが好評を博した。特に好調だったのは「ボロネーゼ」「ナポリタン」の2つだ。「ボロネーゼ」はプロモーション施策で前面に押し出して展開したこと、「ナポリタン」は、シリーズの特徴である太くて丸い麺がソースと好相性だったことがそれぞれ好調につながった。
昨春から展開している「マ・マー RICH-NA(リッチーナ)」シリーズは、刺さる人には刺さっているが、想定以上の売上には届いていない。自身で喫食する若年女性からの評価が特に高く、リピート購入率も高い数値が出ている。一方で、一般的なメニューよりも攻めたフレーバーが多く、他の家族のために購入するファミリー層やシニア層からの購入が伸び悩んでいる印象だ。
――今春の家庭用新商品の動向は。
今春リブランディングを行った「青の洞窟」シリーズについて、冷凍ではエントリーラインの商品として「青の洞窟 Piccolino」シリーズ2品を新発売した。当社の他ブランドよりも価格帯は高めの商品だが、想定以上に販売が進んでおり、よいスタートダッシュが切れたと思っている。売り場での回転率も良く、配荷も順調だ。既存品の高級感のある深い青に比べ、明るい青のパッケージが売り場で映えたのも好調要因の一つではないかと推測する。

「マ・マー ソテースパゲティ」シリーズの2品は、「THE PASTA」シリーズから「ナポリタン」「バター醬油」を独立させ、当社が長年こだわってきた「炒める」という強みに特化した商品群として展開している。直近の売上や配荷については、想定通りに近いところまで達成できている。リピート率が非常に高い商品で、一度購入して美味しさを知ってもらえればユーザーがついてくることはわかっているので、トライアル施策などもかけつつ、固定客の増加に向けて今後も取り組んでいく。
〈業務用冷凍パスタは2ケタ増、「PASTA POLLUCE」シリーズが伸長〉
――業務用製品の販売動向は。
人手不足による簡便需要の増加により、業務用冷凍食品の市場は堅調に推移している。そうしたなか、当社の業務用冷凍パスタは2ケタ増と好調に推移した。
特に昨秋から展開している「PASTA POLLUCE(パスタ・ポルーチェ)」シリーズ5品が大きく伸長した。レンジ調理でそのまま提供できるため、外食店やカフェ、ホテルラウンジ、ゴルフ場など、少し高価格なメニューが提供できる飲食店を中心に幅広く引き合いが伸びた。同シリーズでは、当社の業務用NBパスタとしては初となる家庭用製品のようなシズル感のあるパッケージを採用しており、この効果もあってキャッシュ&キャリーやECでの販売も伸びている。
デザート類は外食でのトレンドもあり、特にチュロスが大きく伸長した。当社が長年扱っているミニサイズのパンケーキも年々数字を伸ばしている。自然解凍に対応している点や手に取りやすいサイズ感が好評で、主にホテルビュッフェの食べ放題などで引き合いが伸びている。
昨秋新商品のパオ(中華バンズ)も、同様の理由で順調に推移している。フィリングを入れたミニサイズのドーナツ「もちもちボール」は、トレンド性や目新しさから注目が集まり、今春ごろから導入が増えている。
――価格改定の進捗について。
家庭用は今年8月1日から価格改定を実施する。原材料や包装資材の高騰などによる値上げではあるが、改定後に消費が落ち込まないような施策を検討している。その一方で、消費の二極化というトレンドをふまえ、美味しさや利便性といった当社商品の価値を引き続きアピールしていきたい。
業務用は、各種コストの上昇はチャンスととらえている。顧客が省人化やメニューの単純化を検討するなかで、冷食の簡便性が生きてくるのでは。得意先には当社製品の特徴を丁寧にお話ししながら、何を省略してメニュー化していくかなど、個々に寄り添った提案を行っていく。
――今後の展開は。
家庭用では、昨年から注力している「マ・マ― もちもち生パスタ」シリーズ、今春から新たに展開している「マ・マー ソテースパゲティ」シリーズ、30周年を機にリブランディングを行った「青の洞窟」シリーズの3つを軸として、積極的なプロモーション施策を展開する。具体的には、日清製粉ウェルナの本社部門からのバックアップなども生かしながら、それぞれが連動したような売り場づくりなどを行っていく。
業務用の今後の商品開発については、直近のトレンドなども意識しつつ、引き続き当社が得意とする粉もののデザート類の磨きをかけていきたい。
〈冷食日報2026年7月29日付〉








