“ストロング系”の波、日本酒にも 「白雪 淡麗辛口 ストロング」発売へ/小西酒造

新商品を手に 小西酒造・庄司明生取締役営業本部長
〈淡麗辛口にこだわり16度に設定〉
「ユニークな創造醸造メーカー」を方針に掲げる小西酒造は6月6日、缶チューハイやビール類で存在感が高まっているストロングをうたった「白雪 淡麗辛口 ストロング1.8Lパック詰」と「白雪 淡麗辛口 ストロング180mlカップ詰」を発売する。

庄司明生取締役営業本部長は開発の経緯について、「コンビニでRTD(チューハイ・サワー等の低アルコール飲料)の棚は半分がストロング系の売場もある。菓子メーカーまでストロングと銘打ったスナック菓子を発売し、缶チューハイからビール類、炭酸飲料、スナック菓子まで出揃った。当社はパックの定番製品は10年以上新商品を出していなかったが、定番パックに関しても、他のメーカーとは異なるユニークな商品を目指した」と振り返る。

アルコール度数は昔の特級規格の16度。原酒の19~20度に比べると低いが、原酒はすでに酒質タイプとして確立されていることから、ソフトパック基準で1.2倍強のアルコール度数に設定した。

その理由について、「市場では高アルコール度数の濃醇辛口パック商品が売れ始めているが、淡麗でアルコール度数の高い商品はほとんどない。当社ではあくまでも淡麗辛口にこだわり、飲み応えがありながらキレのあるドライを目指した。ストロング商品は飲料・食品分野で色々出てくると思うが、清酒でのストロング市場では今回の新製品が面白いと言っていただけるような展開を進めたい」と説明する。

〈食品産業新聞 2018年5月24日付より〉

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