日本メディカル給食協会は24日、「第13回治療食等献立・調理技術コンテスト」の2次審査を華学園栄養専門学校(東京)で開催した。

協会が会員企業の献立作成および調理技術の向上を目的に隔年で開催している一大イベントで、1次審査の献立審査を突破した20社が2次審査の調理実技・プレゼンテーションで白熱した戦いを繰り広げた。

部門は3つ。治療食部門「脂質異常症食」は10社、一般食部門「人材不足を補う省労力メニュー」は5社、行事食部門「世界を旅するお弁当」は5社。

厳正な審査が行われ、治療食部門の厚生労働大臣賞はニッコクトラストが受賞。医政局長賞は、治療食部門でLEOC、一般食部門で富士産業、行事食部門でニチダンがそれぞれ受賞した。
「第13回治療食等献立・調理技術コンテスト」受賞一覧

「第13回治療食等献立・調理技術コンテスト」受賞一覧

ニッコクトラストの土屋光管理栄養士はほろほろと涙を流しながら「今日までたくさんのサポートをしてくれた会社の皆様に心より感謝申し上げます」と喜びを語った。若生喜晴社長は「毎日会社で練習する姿を見てきた。4人の選手の努力が認められて嬉しい」と語った。

喜びを語る土屋光管理栄養士

喜びを語る土屋光管理栄養士

審査委員長の全日本病院協会の中村康彦副会長は「厨房での姿、プレゼンの上手さはどれも甲乙つけがたい内容だった。病院の仕事を管理・運営する立場として、なかなか実際に厨房を見る機会が少ない中で、皆さんの努力に感銘を受けた。そして、コンプライアンスを遵守して、医療安全・食品安全のために様々なところに注意を払い、きめ細かい心遣いにも感服した。皆さんが作ってくれた病院・施設給食が患者様・入所者様の口に入った時に、それが大きな治療になる。素晴らしいものを食べて元気になる。医療の大きな一翼を担う部門であることを確信した」と高く評価した。

山本裕康協会会長(メーキュー社長)は「昨今の人手不足のなかで、各チーム、現場で何回も練習して、選手を指導する方々もご苦労があったと思う。お疲れさまでした」とねぎらい「病院や施設を利用されている方にとって、食事は指導や生活の大事な役割を担っている。今後とも協会会員はコンテストをはじめ様々な研修を通じて、安全・安心で喜んでもらえる食事の提供にまい進して欲しい」とエールを送った。

完調品のアレンジは高齢者家庭にも必要一般食部門の「人材不足を補う省労力メニュー」では、完調品を多用することで時間短縮に努め、かつ創意工夫を施すことで付加価値を付けたメニューが多かった。

審査員の西村一弘東京都栄養士会会長は「一手間加えることで、調理済食品が単調なものから特別なものになる。例えば、完調品のパンプキンサラダに卵を加えてボリュームを加えたり、コロッケを一から手作りするのではなく、完調品の肉じゃがを使用することで手間を削減しながら手づくり感を出したメニューもあった。栄養価を高め、見かけも良くする工夫は大事だ。超高齢社会で病院・施設だけでなく、調理能力が低い家庭においても完調品・半完調品をアレンジすることは求められており、大きなヒントになる」と述べた。

〈冷食日報 2018年8月28日付より〉