ケイエス冷凍食品はこのほど、都内で2018年春の新商品発表会を開いた。家庭用では「国産肉肉だんご」を刷新するほか、新商品としては串物のラインアップを追加する。業務用では外食・UDF向けの販売に注力する姿勢を強調し、新商品として汎用性の高い「万能素材つくね」を提案した。

当季は家庭用が新商品1品、リニューアル品3品(パッケージ変更を含む)、業務用が新商品2品、リニューアル品5品となった。発売日は家庭用が3月1日、業務用が2月10日。新商品の「さつま揚げ串」(5本入り100g)はさつま揚げを串刺ししたおつまみ。30~50代のサラリーマンがメーンターゲット。インパクトのある全面イラストパッケージを採用し、“スルーしない、二度見する、手に取ってみる”といった行動を誘引したい考えだ。

大野潤取締役常務執行役員事業統括担当商品企画・開発本部長はは「デザインには賛否両論あったが、売場に新しい風を吹かせるのが狙い。リーチインの売場となり新商品を手に取ってもらえなくなっている。今後販売動向をしっかりモニタリングしていきたい」と述べた。一方で「チルドのさつま揚げ売場は堅調。さらに串物にして食べやすく仕立てている。配荷は期待できる」と述べた。

14年の発売以来、問い合わせ数では毎年1位の家庭用「おべんとうごまだんご」はモチの食感を改良した。結果としてアレルゲン表示から「小麦」が消えた。

業務用新商品の「万能素材つくね」(1kg×6×2)はホテルビュフェ向け商品。薄味、サイズ、色目、食感――と汎用性のある設計を追求し、調理方法もスチコン、揚げる、煮ると幅広く対応した。「和洋中のアレンジメニューを提案しながら、万能素材であることを理解してもらう」ことで拡販を図る方針だ。
「万能素材つくね」調理例

「万能素材つくね」調理例

外食向け商品では「ラビオリ風フライ(ボロネーゼ)」(300g[30個]×8×3)と「おつまみチーズ揚げ」(同)の2品をリニューアル。同種のフライでは給食向け商品として、新商品「ひとくちフライ(鶏しょうが)」(500g[50個]×6×3)も発売する。

UDFは「やわらかつくね(てりやき味)20個」(500g×10×2)と「パック入り カマンベール入りチーズオムレツ」(35g×15個×12×2)をリニューアル発売。UDFでは商品設計の方針としてUDF区分の「容易にかめる~歯ぐきでつぶせる」を展開し、おいしさを優先しながら食塩相当量の調整を行うこととしている。

ケイエス冷凍食品・大野取締役常務執行役員

ケイエス冷凍食品・大野取締役常務執行役員

〈ミートボールますます強める=大野取締役〉
大野取締役常務執行役員は当季の基本方針について次のように述べた。

「今春の目玉は発売45年たつ『肉だんご』の過去にない大幅なリニューアルだ。“強いものをより強く”という考えかたに基づいて、ケイエス冷凍食品はミートボールが強みであり、今後も伸ばしていくものだ。業務用でもミートボールはまだまだ伸ばしていく。新製品も出していくが、それ以上にお客様の要望がどこにあるのかをしっかり捉えて、今売れている既存商品をリニューアルしてより一層売れる商品にしていくことに継続的に取り組んでいきたい。もう一つ当社を代表する商品が『つくね串』に代表される串物だ。国内最大規模の生産能力を有する自動串刺し機を組み込んだ生産ラインをもっている。家庭用『鶏つくね串』も発売25周年を迎える。串物は新ラインアップも加えて強化していく。高齢化社会の中、安価に良質なたんぱく質を摂れるかたちとして、ミートボールやハンバーグなどミンチ加工品は嫌いな人がほとんどおらず、咀嚼力が衰えてもおいしく食べられる。こうした背景の中、ミンチ加工を中心としたミートボール事業は伸ばせる余地が十分ある。顧客にも『ミートボールと言えばケイエス』『ミートボールのことはケイエスに聞け』という認識が浸透してきている。お客様の要望の吸い上げもできてきているので、今年以降ますますミートボール事業を強めていく」。

〈冷食日報 2018年2月2日付より〉

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