冷凍ミートボールのトップメーカーとして“ミートボールの地位向上”を目標に掲げるなか、自社工場に設備投資をして開発したのが「THE WORLDMEATBALL」=“世界のミートボール”シリーズ。

外食業態に向けとして展開している。これまでにない高級感のある食感と味わいで、世の中のミートボールに対するイメージを変えようとする戦略商品だ。

17年春にシリーズ第1弾「ポルペッティーニ(イタリア風ミートボール)」「アルボンディガス(スペイン風ミートボール)」を発売。生地にはパウダーチーズやハーブを効かせ、ソースもワインを使ったこだわりの味わいに仕上げた。

ミートボール4個にソースが入った使い切りボイルパック仕様で、人手不足の店舗でも温めるだけで1品仕上げることができる、簡便性も特長だ。

17年秋には第2弾としてタレなしの「ビーフミートボール」「ハーブ・ポークミートボール」を発売。客が生地とソースを自由に選ぶ“ニューヨークスタイル”の提供方法を提案した。
ケイエス冷凍食品取締役常務執行役員 大野潤氏

ケイエス冷凍食品取締役常務執行役員 大野潤氏

〈次元の異なる食感を実現〉

「世界のミートボール」は今までのミートボールとは次元の異なる商品を作ろうと取り組み、結果的に当初の計画よりも長い、1年半をかけて製品化にこぎ着けました。新規設備を導入し、既存設備と組み合わせたラインを構成しています。

生地の配合にこだわった商品です。まずミンチの方法から変えました。そして生地ポンプから成型機までの設備を見直し、だんご成型に関しても従来の成型機では扱えない生地状態での成型を実現しました。この新製法によって、これまでとはまったく異なる、肉粒感と口ほどけの良い食感を実現できました。

シリーズ第1弾はソース付き商品でしたが、ソースの味をどうするかというのにも苦労しました。甘酢や普通のデミグラスソースではなく、なおかつおいしいもの、ということで試作を重ねました。ワインに合うと反応は良好です。

シリーズ商品としては現在、牛肉と豚肉をそろえています。既存品には鶏つくねがありますが、これを日本スタイルとすれば、牛・豚・鶏のミートボールに様々なソースを組み合わせることで、100か国のミートボールメニューに対応することができます。

ミートボールの食文化はハンバーグ以上に多くの国に根付いています。日本にもミートボールの豊かな食文化を根付かせていきたいと考えています。

〈食品産業新聞2017年12月4日付より〉