食品産業技術功労賞 受賞歴
サステナビリティ部門(旧名称:環境・CSR部門)
持続可能な環境や社会、経済の実現につながる優れた取り組みにより、
食品産業の発展や豊かな食生活の維持に寄与した企業または個人、団体。(商品パッケージや紹介内容は原則、受賞当時のもの)
2024第54回
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卵殻の利用を通じた持続可能な社会の実現
キユーピー株式会社・キユーピータマゴ株式会社
同社グループはマヨネーズの製造販売を開始した1925年から、卵の持続可能な有効活用に取り組んでいる。卵殻をプラスチック削減のために活用する事例も増えており、バイオマス素材として付加価値の高い原料となりつつある。
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アップサイクル商品を充実
ケンコーマヨネーズ株式会社
同社は、本来食べられるのに廃棄されてしまう食材を商品に有効活用することで、持続可能な社会の実現に貢献している。現在のアップサイクル商品数は自社単独で3品、他企業との共同開発を含めると4品。
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おいしさと楽しさを届けるSDGs活動を推進
株式会社湖池屋
2021年にテレビ放映を開始した短編アニメ「湖池屋SDGs劇場『サスとテナ』」は、同社のSDGs活動のひとつ。社会課題や環境問題を反映した怪獣たちに立ち向かうキャラクター(サス、テナ、ブルら)が登場する。
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若年層への啓発活動に注力『ウォーター・ポジティブ』の取り組み
サントリー食品インターナショナル株式会社
同社は2023年、取水量以上の水を水系に育むことを意味する「ウォーター・ポジティブ」の実現に向けた活動を一層強化すると宣言。高校生による「ウォーターポジティ部」を発足し、水資源の大切さの理解促進を図っている。
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「ノンフロン推進の取り組み」
フクシマガリレイ株式会社
従来、冷凍冷蔵庫に使用されていたフロン冷媒は地球温暖化に影響を及ぼすため、脱フロンが求められている。同社では2024年に、業界で最も早くノンフロン業務用冷凍冷蔵庫をフルラインアップし、全面切り替えを行った。
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大豆の自給率向上の取り組み
株式会社丸美屋
同社は持続可能な原料調達を実現するため、原料大豆の自社調達や国産商品の積極展開に取り組む。大豆の自給率は6~7%(油糧用など含む)と低水準で推移する中、将来的に自社商品の国産比率を5割まで向上させる計画だ。
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トラックの空きスペースを活用「trucXing」
三菱食品株式会社
同社は物流の「2024年問題」への対応策の1つとしてトラックの空きスペースを活用した物流サービス「trucXing(トラクシング)」を提供。食品流通業界では他にない取組としてメーカーなどの課題解決につなげる。
2023第53回
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国内全工場資源化率100%
味の素冷凍食品株式会社
国内6工場すべてで熱回収分も含めた資源化率100%を達成。製造過程から出たキャベツの芯や冷凍ケーキの切れ端などの廃棄物を飼料化・堆肥化など、さまざまな再利用に取り組み、2021年度から100%を実現した。
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オーガニック食品を日本市場に普及・定着させる取り組み
イオン株式会社
オーガニック食品のプライベートブランド「トップバリュグリーンアイ」の開発品目や購入店舗を増やしている。販路を提供することで生産者を支援する。オーガニック専門店「ビオセボン」の出店も拡大している。
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メガDCを中心とした物流の社会課題解決への活動
コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
在庫管理・仕分け工程の自動化を実現する「メガDC」(自動物流センター)を軸に、SCM最適化を推進。2021年に埼玉メガDC、2022年に明石メガDCを稼働した。物流業務の負担軽減の活動を推進している。
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SM4社、持続可能な食品物流構築に向けた共同の取り組み
サミット株式会社・株式会社マルエツ・
株式会社ヤオコー・
株式会社ライフコーポレーション食品スーパー4社が連携し、発注リードタイム見直しや納品期限緩和など物流効率化策を推進。業界横断でドライバー負荷軽減や配送精度向上を図る。持続可能な食品物流の新モデルの構築を目指している。
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「iVario Pro」の環境への貢献
株式会社ラショナル・ジャパン
厨房機器「iVario Pro」は、生産、稼働、廃棄・回収の全工程で環境への負荷を低減。消費電力で最大40%削減、水の使用量で最大70%削減する。主にステンレス銅でできており、94.5%はリサイクル可能とする。
2022第52回
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食品副産物から機能性素材を生産、廃棄ゼロを目指す循環モデル
株式会社ニップン
食品工場における副産物(油の搾り粕、国内産小麦ふすまなど)を活用し、機能性成分を抽出して食品原料として商品化。残渣も飼料として再利用することで、廃棄ゼロの循環型生産体制を構築。健康寿命延伸と循環型社会の構築に貢献する。
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冷凍物流の効率化を実現する「フローズンマザーセンター」で社会課題解決へ
株式会社日本アクセス
冷凍食品の出荷拠点「フローズンマザーセンター」により、複数メーカーの商品を一括納品。パレット納品により作業効率が3倍以上に向上。ドライバーの拘束時間短縮など、物流業界の課題にも応える先進的な取り組み。
2021第51回
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「天然魚プロジェクト」で漁業創生に寄与
くら寿司株式会社
魚の骨まで活用する「さかな100%プロジェクト」や「一船買い」など、魚を無駄なく使う。水産専門会社の設立でスマート養殖にも取り組み、持続可能な漁業支援を加速した。海洋資源の保護や漁業者との共存共栄目指す。
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おいしさ重視の未来食「Pasco未来食Labo Korogi Café」シリーズ
敷島製パン株式会社
未来の食糧不安に備え、持続的な食糧の安定供給を目指し、食用コオロギパウダーを使ったフィナンシェ、バームクーヘン、バゲットなどの商品をKorogi Cafeシリーズとし、オンライン通販を中心に販売した。
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榊原記念病院との「心臓を守る健康レシピ」プロジェクトの実施
日清医療食品株式会社
循環器専門病院である榊原記念病院と共同で、「心臓を守る健康レシピ」プロジェクトを2020年に開始。心臓病予防のための正しい食と栄養、運動の在り方を、イベントやWEBページ開設を通じて情報発信を行っている。
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「フードドライブ」を通じた地域一体型のSDGsの取り組み
株式会社ファミリーマート
コロナ禍で休止となった「ファミマこども食堂」に代わり、家庭の余剰食品を集めて寄付する「フードドライブ」を開始。2021年夏には700超の店舗で実施し、同年8月末までに2.3tを寄付。地域密着のSDGs活動だ。
2020第50回
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「一(はじめ) 緑茶 一日一本」完全循環型ペットボトル飲料で持続可能な社会を実現
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
2019年に「一(はじめ) 緑茶 一日一本」で、使用済みペットボトルを100%再生した完全循環型ボトルを実現。回収・再生・販売を自社グループ内で完結する世界初の取組み。他の商品にも拡大し、持続可能な社会構築に貢献している。
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無印良品、昆虫食やジビエ食を通じた社会問題へのアプローチ
株式会社良品計画
人口増と環境問題に対応する提案として、コオロギせんべいやジビエカレーを開発し、店舗で販売。昆虫食は栄養の接種効率と風味を両立し、ジビエは人間と猪や鹿の共生と農耕地の保全や里山の循環につなげるねらいだ。
2019第49回
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人材育成と食文化継承で地域と共有の価値を創造
伊藤忠食品株式会社
全国の商業高校生たちが地元の特産品を使ってメーカーと共同開発した商品を応募し、グランプリを決める大会を開催。「食に関わる若い人材の育成」と「地域食文化の継承」という社会と共有できる価値を創造する。
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異業種3社による共同幹線輸送で優良事業者表彰
キユーピー株式会社
2018年にキユーピー、ライオン、日本パレットレンタルの異業種3社による共同幹線輸送に乗り出した。同年12月、平成30年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰で「国土交通大臣表彰」を3社で共同受賞した。
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石垣島の食材を通じ産地の環境保全、地域振興へ
株式会社シュガーレディ本社
石垣島の食材を同社のネットワークを通じて顧客へ届け、地域を継続的にサポートする事業だ。専用HP・SNSを運用し、生産者と消費者を結ぶ。売り上げの一部は産地の環境保全、地域振興に充てられる。
2018第48回
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植物性素材を活用しソリューションを提供
不二製油グループ本社株式会社
地球環境負荷が低く栄養価の高い大豆に着目し、1957年から60年以上、大豆たん白を使った食シーンでの普及促進を行う。2017年度にはハラル・ベジタリアン対応、水産資源の減少を見据えた「大豆ツナ」を開発、製品化した。
2017第47回
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地域や食材を応援する「美しい国から」プロジェクト
株式会社SLCreations
(旧株式会社シュガーレディ本社)美しい日本の風景のもとで作られたおいしく、希少価値の高い食材を販売する取り組み。2017年春にオホーツクエリアからスタートし、取り上げた生産地域の環境保全、地域振興のため、売上金の一部を寄付している。
2015第45回
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コーヒーとつながりの深い器を通し窯元を支援
味の素ゼネラルフーヅ株式会社
(現味の素AGF株式会社)コーヒーとつながりの深い器を通し、東日本大震災で被災した東北4県の窯元を支援する。伝統的な焼き物のプレゼントキャンペーン、お茶会や陶芸教室の開催、都内にカフェをオープンするなど、活動の幅を年々広げている。