「東京インターナショナル バーショー」に12,300人が来場

左からニッカウヰスキー・チーフブレンダー佐久間正氏、ベンチャーウイスキー代表・肥土伊知郎氏、キリンビール・マスターブレンダー田中城太氏
カクテル文化振興会は12・13日の両日、「東京インターナショナル バーショー2018~バーミソロジー」を東京ドームシティ・プリズムホールで開催。2日間で、昨年の11,200名を上回る、12,300名が来場した。同イベントは2012年より、「ウイスキー・ライブ」との共催で開催してきたが、今年はイベントタイトルとロゴをシンプルに変更した。

今年も海外から伝説のバーテンダー サルバトーレ・カラブレゼ氏とウイスキーに造詣の深いデイヴ・ブルーム氏を招聘し、マスタークラスを開催。各ブランドブースでも、国際カクテルコンペティションの優勝者や、海外から招聘したブランドアンバサダーを招いたセッションが開催された。バーショー限定ボトル「IchirosMalt CHICHIBU 2011年ミズナラヘッズ樽」(19,000円)などの希少なボトルも販売。発売前の新商品お披露目も多く、アサヒビールは来月より発売するブラウンフォーマンのシングルモルトウイスキー3ブランド、キリンも来月発売するテキーラ「ドン・フリオ ブランコ」などを先行で紹介。

メインステージ恒例の女性バーテンダーによる「第6回なでしこカップ」では、青木由衣さん(帝国ホテル ランデブーラウンジ)が優勝した。カクテルは、「季の美」を使った「笑照」。また、日本ジン協会やカクテル文化振興会主催のデイヴ・ブルーム氏トークショーやブランドセミナーなどを実施。マスタークラスでは、サントリーが2月に限定発売した「THEESSENCE of SUNTORY WHISKY」、アサヒビールは「カフェシリーズ」、バカルディは「ボンベイ・サファイア」から提案する「トニックエッセンス」などをテーマに実施。

〈著名バーテンダー招聘し、ブランドの魅力引き出す「カクテル」提案多彩〉
今年のバーショーでは、「カクテル」提案がさらに進化した。ウィスク・イーは、「京都蒸溜所」ブースで京都の町家をモチーフにしたバーを設置。京都木屋町で話題のエクスペリメンタル カクテルバー「レスカモトゥール」のオーナーバーテンダー クリストフ・ロッシ氏が「季の美」や、5月下旬に発売になる限定商品2種「季のTEA 京都ドライジン」「季の美 オールドトム ジン」を使ったカクテル3種を提供。

ウィスク・イーは「京都蒸溜所」ブースで京都の町家をモチーフにしたバーを設置

ウィスク・イーは京都の町家をモチーフにしたバーを設置

バカルディは、5人のレジェンドバーテンダーが監修した「ボンベイ・サファイア」のための「トニックエッセンス」をお披露目した。天然のキナ抽出物を使った本格的なトニックエッセンスで、9月より数量限定でプロモーション展開する。また、バカルディ、レミー・コアントロージャパンなどはブランド別のブースで、シグニチャーカクテルやオリジナルカクテルを披露。MHD モエ ヘネシー ディアジオは、「ヘネシー」や「ロンサカパ」など6ブランドで、Bar 保志AlCapone の小山圭介氏らを迎えたカクテルメイキングショーを実施。

バカルディは「トニックエッセンス」をお披露目

バカルディは「トニックエッセンス」をお披露目

ペルノ・リカール・ジャパンは昨年より取り扱うジン「モンキー47」で大規模なブースを設置したほかテキーラ「オルメカ アルトス」にも注力。

ペルノ・リカール・ジャパン「モンキー47」大規模ブースのほか、「オルメカ アルトス」にも注力

ペルノ・リカール・ジャパン「モンキー47」大規模ブースのほか、「オルメカ アルトス」にも注力

サントリーは、同社の限定商品「THE ESSENCEof SUNTORY WHISKY」や「メーカーズマーク」「サウザ」「ビーフィーター」に加え、「ザ・プレミアムモルツ マスターズドリーム」などを紹介。キリンディアジオも「ジョニーウォーカー」「タンカレーNo.10」などのスピリッツに加え、「ギネス」なども出展した。

今年は木下インターナショナルが「マデイラワイン」で初出展。ヴィンテージマデイラも有料で供した。和酒では、沖縄・まさひろ酒造が「まさひろオキナワジン」で出展。

〈酒類飲料日報 2018年5月15日付より〉

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