グループ入社式で日本ハムの畑佳秀社長が新入社員569人に訓示「ともに未来に向かって成長しよう」

日本ハム・畑佳秀社長
〈「それぞれの職場で生き生きと活動を行い、ともに未来に向かって成長しよう」〉
ニッポンハムグループは2日、東京・江東区のTFTホールでグループ入社式を開催した。畑佳秀社長は新入社員569人に向けて次のように訓示を行った。

▽新入社員のみなさん、入社おめでとう。夢、希望を抱いた569人の若い力を迎えることができたことは大きな喜びだ。本日から中期経営計画2020をスタートさせている。節目の年に入社されたことは記念すべきことであり、本日メジャーリーグの大谷選手が勝利したことも後々印象に残ることかと思う。

▽ニッポンハムグループは、1942年徳島県にて創業者である大社義規氏が食肉加工場を設立したところから始まる。ハム・ソーセージから始まり、現在は食肉をはじめ、加工食品、水産物、乳製品など、「食」に関わる13の事業領域まで広がっており、国内62社、海外34社、計96社、約3万人のグループ従業員が活躍している。

▽まず、2つある企業理念を共有したい。これは、ニッポンハムグループが社会における存在意義を示し、従業員全員が共有する理念であり経営の根幹となるもので、1つめの「食べる喜び」は、食を通してもたらされる「おいしさの感動」「健康の喜び」を表し、人々の幸せな生活の原点となる。2つめは全従業員がその生涯を託すに足りる企業グループ、自己実現の場であることを目指している。企業理念は私たちの日々の活動の原点であり、都度原点に立ち返る必要がある。

▽新入社員のみなさんに期待することが3つある。1つは「物事の本質」を追求してほしいこと。「現場」「現物」「現実」視点で幅広い知識と経験を高めてほしい。2つめはコミュニケーション力を高め、人脈・ネットワークを広げてほしい。ニッポンハムグループは、個人を尊重し全体の機能が調和した組織を目指している。何より大切なものは「コミュニケーション」、つまり人と人とを繋ぐ対話だ。多様な人との議論でお互いの考え方、違う価値観を共有し、認め合い、目標に向かって結集することが大事だ。3つめは組織における自分自身のありたい姿・未来の姿を描いてほしい。将来のありたい姿と今の自分を比べることで、何をすべきかが浮かんでくると思う。

▽いま、ニッポンハムグループは働き方改革を進めている。労働環境や職場環境改善を進めているが、みなさんがどのように働きたいかを描けるようになること、これが働き方改革の本質だと思う

▽本日からスタートした中期経営計画2020は企業理念の実現に向け2040年頃のありたい姿を描き、未来志向でこれからの3年間の経営の方針や計画をまとめたもの。テーマは、「未来につなげる仕組みづくり」。みなさんが2040年頃、各々の立場で大いに活躍していることを願っている。まずはみなさんがそれぞれの職場で生き生きと活動を行い、ともに未来に向かって成長しよう。

〈畜産日報 2018年4月3日付より〉

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