先週8日の関東3市場の豚価は上物税抜きで570円と前日から48円下げ、600円の大台を割った。明けて11日はさらに13円下げて556円と550円台半ばの水準まで一気に下落した。このうち、東京市場は8日に79円下げたのに続き、11日は18円下げて、税抜き533円(税込576円)と一段安の展開となった。3市場以外では群馬市場も11日はセリ取引で32円下げているほか、東日本の市場中心に下げとなった。

農水省の予測では、6月の全国出荷頭数は前年比1%少ないとみられており、本紙では不需要期のなかでも上物税抜きで600~610円の展開と予想していた。末端の売行き・在庫状況によっては中旬にかけてある程度の下げもみていたが、それが予想よりも早く訪れ、すでに6月2週目で500円台まで下げる結果となった。

この枝肉相場急落の理由は、4月後半から相場高続きの反動と、天候不順による末端消費の不振によるもの。量販店にとっては、3月までは比較的扱い易い豚価で推移したことで、特売頻度も国産中心に増えたが、その後、予想よりも早く豚価が上昇、5月は前年および一昨年を上回る価格で推移したことから粗利率が悪化した。それでも6月前半は輸入品の在庫も少なかったため、国産をメーンに売り場を作らざるを得なかった側面があったものの、粗利悪化に加え、梅雨入りで食肉全体の売行きが悪化したことで、需要不振が一気に強まった。このため、月後半は量販店のキャンセルも増え、特売も輸入チルドにシフトしているという。そのため、中間流通段階では、動くのは単価の安いウデなどスソ物くらいで、バラが最も悪く、ロイン系の動きも止まり、枝肉との逆ザヤが拡大しているようだ。

今後の動向については、「全国出荷頭数が少ないため後半はやや持ち直す」との見方も一部にあるが、少なくとも今週の東京市場の上場頭数は700~900頭とある程度の頭数が見込まれ、また東京市場が一段安と下げたことで他の市場にも波及することも想定される。関東周辺市場でも日によっては500円台前半の弱気との見方が強い。

〈畜産日報 2018年6月12日付より〉

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