〈5年連続で史上最高の売上高を更新〉
アイスクリーム類の2017年度(4~3月)市場規模が、史上最高の5114億円、前年比3.5%増となり、5000億円を達成した。日本アイスクリーム協会がメーカーの販売報告をもとに集計したもので、史上最高の売上高更新は5年連続。

2017年度については「従来報告のなかったメーカーも数社入っている」(同協会)ため、大台突破はこの押し上げ効果が大きいものの、付加価値の高い商品の提供やシニア需要の拡大、冬アイスの定着による自力成長が5000億円達成の根幹にある。

〈夏季の長雨など厳しい環境も、付加価値商品で生活の中に定着〉
2017年度のアイス市場は、全国的に気温が高い追い風の中でスタートしたものの、最需要期の8月は長雨に見舞われ、秋も秋雨前線や台風の影響で、環境には恵まれなかった。しかし従来の価格にとらわれない付加価値の高い商品(200円前後)の販売と市場定着に各社が努めたことで、気温に大きく左右されすぎずに「通年型の冷たいデザート」として生活の中に定着し、16年度市場4939億円に対し、175億円の上積みを果たした。販売物量は前年比3.2%増の89万956kl。

上積みの175億円のうち148億円は業務用であり、従来報告のなかったメーカー数社の分がこれに当たる。業務用については、これまで420億円規模で推移していたが、数社の報告分が加わったことで570億円規模となった。「業務用の増加は、今回初めて報告したメーカーに起因したのに加え、一部外食産業のデザート強化に起因したものと推察している」(同協会)。

上期と下期の販売金額については、上期が3138億円、下期が1976億円で、かつては上期(夏)頼みの業界だったが、この数年で定着した「冬アイス」効果で、今や上期と下期の販売構成比は6対4の割合になり、「通年で売れる商材」であることを示した。

アイス種類別の販売金額では、氷菓が1.4%減と前年を下回ったものの、アイスクリーム3.3%増、アイスミルク11.5%増、ラクトアイス1.7%増と伸長。年間通じて濃厚なアイスに人気があり、チルドデザートなどと比べた時の1個130円~200円程度のコストパフォーマンスの良さも、「通年型のデザート」として市場に定着した理由の一つともいえそうだ。

〈食品産業新聞 2018年6月28日付より〉

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